イースター

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イースターはキリスト教の典礼暦における最も重要な祝い日で、十字架にかけられて死んだイエス・キリストが3日目によみがえったことを記念する日だ。日本では復活祭と訳されている。イースターは毎年日付が変わる祭日で、2010年は4月4日が該当日となった。長原教会では子供たちによる礼拝が行われた後、午前10時半に教会塔上の鐘が鳴り、パイプオルガンの前奏でイースター礼拝が始まった。野村牧師のもと、讃美歌を交えながら式次第に従って進行し最後に全員で「ハレルヤ、コーラス」を合唱して礼拝は終了した。後、愛餐会が催された。
日本キリスト教団・長原教会
朝9時15分から子供たちによるイースター礼拝
参加した子供達にイースターエッグを配る
 
長原教会  1932年、故山本喜蔵牧師により創設、カルヴァン派の改革長老主義の流れを汲む日本基督教団の教会。現在の野村和正牧師は1996年4月就任、聖日の礼拝出席者数は約50数名(現住陪餐会員 約110名)でファミリーな教会。塔の鐘の音と共にパイプオルガンの奏楽で礼拝を守っている。第一聖日には聖歌隊の奉仕があり、伝道の一環として、毎年5月に「長原教会コンサート」と題し、パイプオルガン演奏会を開いて一流の演奏者を招き音楽による讃美を大切にしている。
 
子供たちによるイースター礼拝  長原教会で聖歌隊の指導をしている旧友・鳥居聰之氏を通して長原教会野村和正牧師にイースター取材を依頼したところ快く承諾を頂いた。教会は池上線・長原駅から10分位の住宅地の真ん中にあり、高い塔が特徴の白色の瀟洒な建物だ。玄関を入ると正面にイースターエッグが飾ってありイースターの習俗を実感、2階の礼拝堂に上がると正面左に立派なパイプオルガンが据えられているのに驚く。9時15分から子供たちによる礼拝が始まる。イースターエッグが詰まった籠が3個並べられた机の前に立ったご婦人の司会で30人くらいの子供達で礼拝が進み、野村牧師のお話し、新しい参加者の紹介、イースターエッグの配布などがあって子供礼拝は終わった。
 
パイプオルガンの前奏でイースター礼拝は始まる
聖歌隊による「たたかいは終われリ」合唱
野村牧師の「甦られた主の姿」と題する説教
 
聖餐式、野村牧師からパンのトレイが渡される
聖餐式、野村牧師から授かった葡萄液の杯を傾ける
全員でハレルヤコーラス、見事な混声4部が響きわたる
 
イースターにかかわる習俗   もっとも有名なものがイースターエッグ(Easter egg)
だ。これは殻に鮮やかな彩色を施したり、美しい包装をしたゆで卵を出す習慣だ。ヒナが卵から生まれることを、イエスが十字架上で死んでから3日目に復活したことに結びつけ、冬が終わり草木に再び生命が甦る喜びを表したものといわれている。国や地方によっては庭や室内のあちこちに卵を隠して子供たちに探させるエッグハント(卵狩り)、また、その殻を割らないように転がすエッグロール(卵転がし)という子供の遊びが行われる。また、主に英語圏やドイツでは、イースターバニー(ウサギ)もイースターのシンボルとされる。ウサギは多産なので生命の象徴であり、また跳ね回る様子が生命の躍動を表しているといわれる。
                
イースターの語源  「イースター(Easter)」およびドイツ語「オステルン(Ostern)」はゲルマン神話の春の女神「エオストレ(Eostre)」の名前、あるいはゲルマン人の用いた春の月名「エオストレモナト(Eostremonat)」に由来しているといわれる。色をつけた卵を配るイースターエッグや多産の象徴であるウサギ(イースターバニー)のイースター習慣は前述のゲルマン人の春祭りに行われていた行事だ。
 
聖餐式  イエスキリストが最後の晩餐でパンと葡萄酒をとり「これは私の体である、私の血である」と言ったことに基づき、イエスの血と肉を象徴するパンと葡萄酒とを信徒に分かつキリスト教の儀式。
イースター礼拝を参観して  午前10時半、突然、大きな鐘の音が鳴り始めた。どうやら、あの高い塔に備えられた鐘の音のようだ。そしてパイプオルガンの前奏が始まりホール全体が楽器のように反響する奥深い音に聞き惚れていると、牧師をはじめ周りの人は目を閉じて祈りを捧げている。もうイースター礼拝は始まっているのだ。演奏が終わると今日の司式を務める岡村氏が壇上に立ち「招きの言葉」を唱える。讃美歌を交えながら、主の祈り、交読詩編、聖歌隊による讃美歌と進む。白い上衣を着た20数人の聖歌隊を指揮しているのは鳥居氏だ。訓練された和音が耳に心地良い。祈祷に続いて野村牧師の「甦られた主の姿」と題する説教があり祈祷、そして聖餐式にうつる。野村牧師の前には段重ねのトレイが置かれパンと葡萄液が納められていて最初に授けられたトレイのパンが信者に配られる。次いで葡萄液トレイを授ける際、牧師は右手で杯を高く捧げ祈りの言葉を発する。配られた信者も杯を傾ける。献金祈祷のあと「あめつちこぞりて」の頌栄歌、そして祝祷が終わると100人近い参加者全員でヘンデルの「ハレルヤ・コーラス」の大合唱が行われる。指揮は勿論鳥居氏だが礼拝堂一杯に響きわたる混声4部合唱は見事というほかは無い。この教会は私も存じ上げている鳥居氏の父君・東京学芸大学教授、故忠五郎さんが教会創立以来音楽を指導されていたそうだが、練習の行き届いた聖歌隊は勿論、パイプオルガンの設備、長原コンサート開催など音楽を大切にする教会という印象を強く持った。今日の礼拝を振りかえると「厳粛」の一語に尽きる。それも強いられたもので無く、参加者一人一人が「まつり」に参加して作り出した雰囲気だ。礼拝終了後、新参加者の紹介があり、イースターエッグの配布、そして参加者全員の集合記念撮影があった。この後、愛餐会が催されたのだが所用がありそのシーンを撮ることが出来ず長原教会を辞した。取材のためとは言いながら周りの人に迷惑をかけた無作法をお詫びするとともにこの機会を与えて頂いた野村牧師ご夫妻、鳥居氏に厚く御礼申し上げたい。
 
 
春分の日の後の最初の満月の次の日曜日  日本基督教団 長原原教会(03-3720-6254
              大田区上池台1-39-16 (東急池上線・長原)
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