800年以上も続く伝統行事|春日大社の「春日若宮おん祭」

kasugawakamiya-onmatsuri-2

春日若宮おん祭は春日大社の摂社若宮で、古都奈良の一年を締めくくる12月に3日間にわたって行われます。

平安時代末期、1136年(保延2年)に関白藤原忠通が洪水による飢饉と疫病を鎮めるべく、神霊を迎えたことがそのはじまりと言われています。その後五穀豊穣や万民安楽を祈願して始めて以来、約870年もの間一度も途切れることなく続けられている伝統行事です。

お祭りで奉納される芸能は、1979年に「春日若宮おん祭の神事芸能」として国の重要無形民俗文化財に指定されています。

春日若宮おん祭では、春日若宮神をお迎えする「遷幸の儀」からお還しする「還幸の儀」まで24時間祭祀が行われます。尚、「遷幸の儀」、「還幸の儀」では照明点灯、写真撮影、動画撮影は一切禁じられています。


お祭りの由来&見どころ

春日大社の若宮に祀られている春日若宮神をお迎えする「遷幸の儀」が12月17日の午前零時からスタートします。春日大社から奈良公園にあるお旅所まで春日若宮神を遷す儀式で、松明以外の全ての灯りが消されます。そして深夜1時からお旅所に火が灯され、厳かな雰囲気の中「暁祭」が執り行われます。春日若宮神に朝食がお供えする儀式であり、その後祝詞が読み上げられ雅楽と舞が奉納されます。深夜にもかかわらずたくさんの参拝客が足を運び、その厳かな光景を見物します。

12月17日の正午から、芸能を奉納する人や祭礼に関わる人たちが伝統衣装に身を包み奈良公園周辺を練り歩きます。奈良県庁前をスタートすると、近鉄奈良駅前、油阪、三条通りを経由してお旅所に入っていきます。同日午後から春日若宮神に芸能を奉納する「御旅所祭」が行われ、これは春日若宮おん祭のクライマックスとなる神事で、奉納される芸能は多岐に渡ります。お旅所では社伝神楽や猿楽などのほか、参道では競馬や稚児流鏑馬など、日本の様々な伝統芸能を見ることができます。

17日の23時から「還幸の儀」が執り行われます。お旅所から春日若宮神を若宮神社本殿へお連れしてお還しします。遷幸の儀の時と同様に、松明の灯りのみが使われとても厳かな雰囲気に包まれます。18日の午前零時前に神霊をお還しして、春日若宮おん祭が締めくくられます。

開催概要

開催日時 12月16日〜18日
所在地 〒630-8212 奈良市春日野町160
アクセス 春日大社
近鉄奈良線奈良駅から徒歩で約25分
JR大和路線・近鉄奈良線奈良駅から奈良交通バス、春日大社本殿行約15分、春日大社本殿下車すぐ
問い合わせ先 0742-22-7788
この記事が気に入ったらシェア