奥多摩町の獅子舞

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奥多摩地方は民俗芸能の宝庫といわれるがルーツをたどれば、京文化が鎌倉、小田原と経て八王子から秋川渓流を登って来たものと考えられている。お祭の他に娯楽を持たなかった昔の人たちが、お祭りを唯一の楽しみに、その日は他郷へ嫁いだ人も年季奉公に出ていた人達も村へ帰り芝居やら踊りやら唄やら盛大にお祭り気分を盛りあげたことから生まれてきた。その中の一つに「ささら獅子舞」があり奥多摩町内だけで14ヶ所の祭礼に行われている。雌雄3匹の獅子頭を冠った3人の舞手が胴に太鼓をつけて舞い、四隅(あるいは6ヶ所)に花笠を冠って、ささらをする“ささらすり”それに笛方、唄方、道化、はやし方が加わり賑やかに興じる獅子舞である。その舞には流派形式があり奥多摩には「神立流、法眼流、文挟流」といわれるものがある。形式には祈願形、神楽形、道中ささら、御殿ささらなどがある。また獅子頭には鹿形、狛犬形,唐獅子形、竜頭形などに分類出来る。その昔、村祭りは五穀豊穣を祈り村内融和、一族一門の親近の場だったが、その中心になるのがこの獅子舞だった。娯楽のなかった時代としてはもっとも華やかな庶民娯楽の行事のひとつだったと思われる。現在各地に保存会,愛好会などが結成されこの伝統行事を支えている。(奥多摩町「民族芸能」より)
多摩川の地名について 多摩川の語源については、平安時代に編纂された『和名抄』の副注に「太婆」 とあるように「峠」を意味するタバ・タワに由来するという説と「聖なる御霊」 のタマという意味だとする説がある。多摩川の源流部には丹波山があり 河川の名称として丹波川と呼ばれたことは理解できる。同時に武蔵国の 中央部を貫通する聖なる川であることから「御霊」を表すタマ川へと転訛し、同 じころ多磨(太婆)郡の地名も発生したと解釈することもできる。『古代地名語源 辞典』には、この「地名二元論」に加えて次のようにも述べている。タマ(玉)は「撓む」=「曲る」が語源であろうが、曲流蛇行のはなばなしい 多摩川の状況を地名化したものといえる。タマは「溜」の意としても、分流し 曲流する多摩川中下流の大湿地帯の状況にはよく合致する。また、タバの形で は、タブ(倒す)の転で「崖地」の意味も語源説の一つとして考慮すべきであろう。
 

註「奥多摩町の獅子舞」は上記のように5月、8月、9月に行われているが、取材したものはまとめて8月目次に収録した。     

奥多摩町で行われている獅子舞
     川井・八雲神社         5月5日
     大丹波・青木神社        8月最終日曜日
     棚沢・熊野神社         8月第3日曜日
     白丸・元栖神社         8月第3日曜日
     海沢・海沢神社         8月第1日曜日
     大氷川・奥氷川神社       8月第2日曜日
     小留浦・山祇神社        8月第4日曜日
     日原・一石山神社        8月24日
     栃久保・根元神社        8月第4日曜日
     境・白髭神社          8月16日
     原・小河内神社(温泉神社)   9月15日
     坂本・小河内神社(金御岳神社) 9月15日
     峰谷・花入神社         9月15日
     川野・小河内神社(箭弓神社)  9月15日
 
(℡0428-83-2112奥多磨町観光課)

5月・8月・9月   奥多摩町各地
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