えんま大王縁日

7月15、16日は江戸三閻魔・太宗寺の「閻魔大王縁日」だ。毎月16日は閻魔大王の縁日で、とくに7月16日は閻魔の大斎日といい地獄の釜のふたが開き、罪人が責め苦を免れると伝えられる。この日に参拝すると延命長寿の功徳があるとされ、また、この日は薮入りでもあり、かっては奉公人の休日だったので多くの参詣者で賑わった。太宗寺は「内藤新宿のお閻魔さん」として親しまれ、その閻魔大王像は、江戸庶民の信仰を集めた。毎年お盆の7月15日・16日には盆踊りとともに閻魔像・奪衣婆像の開扉公開が行われている。

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閻魔像  閻魔は地獄の大王とされ、冥界の王・総司として死者の生前の罪を裁くと考えられる。太宋寺の閻魔像は木造で総高は550cm。文化11年(1814)に安置されたもので制作もその頃と推定される。関東大震災で大破し、体は昭和8年に造り直したもの。江戸時代より「内藤新宿のお閻魔さん」として庶民の信仰をあつめた像でかっては藪入り(1月と7月に商家の奉公人が休暇をもらえる日)に縁日が出て賑わった。また、弘化4年(1847)3月5日には泥酔者が閻魔像の目を取る事件が起こり、錦絵になるほど江戸中の評判になった。現在はお盆の7月15・16日に開扉されている。
 
奪衣婆(だつえば)  木造彩色で総高240㎝、明治3年の作と伝えられる。閻魔堂内左手に安置されている坐像。閻魔大王に仕え、三途の川を渡る亡者から衣服をはぎ取り罪の軽量を計るとされ、この像でも右手には亡者からはぎ取った衣が握られている。また、奪衣婆が剥ぎ取った衣類は、懸衣翁という老爺によって衣領樹にかけられる。衣領樹に掛けた亡者の衣の重さにはその者の生前の業が現れ、その重さによって死後の処遇を決めるとされた。衣をはぐところから、内藤新宿の妓楼の商売神として「しようづかのばあさん」、また、咳止めの霊験あらたかで、咳が治ると綿が奉納され、「綿のおばあさん」と呼ばれて信仰された。
 
太宗寺  正式には「霞関山本覚院太宗寺」という浄土宗の寺院。僧・太宗が開いた草庵『太宗庵』が前身で、慶長元年(1596)頃にさかのぼる。内藤家5代目の正勝が寛永6年(1629)に没し、太宗寺へ埋葬され、以後歴代の墓所になった。宿場である内藤新宿の中にあったことから、多数の参詣者があり、門前町も発展し明治以降も新宿の発展とともに境内が整備されたが、昭和20年の東京大空襲で火災に遭い、大きな被害を受けた。境内は「新宿ミニ博物館」として、江戸六地蔵のひとつである『銅造地蔵菩薩坐像』のほか、『閻魔像』、『奪衣婆像』、『内藤家墓所』、『キリシタン灯籠』『内藤家墓地出土品』などが見学できる。
 
太宗寺本堂
境内風景  左上が閻魔堂、夕方はさぞかし賑やか?

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江戸六地蔵の1つ、銅造地蔵菩薩坐像
 
閻魔像と奪衣婆像を拝観して  ここの閻魔は丈が5メートル以上、小さい時から「嘘をつくと閻魔様に舌を抜かれる」と怖いものの代名詞として頭に叩き込まれた閻魔だが、この地域でも孫がこの閻魔に食べられたという民話が残っている。しかし、一方では閻魔は地蔵菩薩と同一で地蔵菩薩の化身ともいわれ慈悲心をたたえた存在とも言われている。隣に立つ奪衣婆、オニババアというのが定説だが、数年前、針供養で訪ねた同じ新宿の正受院の奪衣婆尊は咳止めの霊験があり、咳が治ると綿が奉納され、像に綿がかぶせられたことから「綿のおばあさん」「綿のおばば」などとも呼ばれている。 江戸時代、霊力で泥棒を捕まえたり燈明から燃え移った火を消したりという噂が広まり参詣客が絶えず、線香の煙が四谷見附までたなびいて火事を思わせるほどの流行神となったという。オニババアをも神様にしてしまう江戸っ子のおおらかさがうかがい知れて愉快。

東京都有形文化財指定・江戸六地蔵の1つ。正徳2年(1712)、甲州街道沿いに造立、幼少期の夏目漱石がこの地蔵の上で遊んだという記述がある。江戸六地蔵とは、江戸深川の地蔵坊正元が宝永3年(1706)に発願し江戸市中から広く寄進者を得て、江戸の出入口6箇所に地蔵菩薩像を造立した。

えんま大王縁日参観記   太宋寺は新宿通りを四谷方面に1キロちょっとくらいか、運動に良い距離なので歩く積もりで西武新宿を出発したのだが、梅雨明けのような強い太陽に、急遽、バスに切り替えた。アルタ前「新宿駅東口」停留所から都バス「品川駅前」行きに乗り3っ目「新宿2丁目」で降り歩いて数分だ。寺の入口には目印のように祭り提灯が飾られているが山門が無いので正式な入口は他にあるのだろう。境内を眺めると真ん中に盆踊りの櫓が設けられ、四方に無数の飾り提灯が伸びていて、その周りを取り囲むように沢山の露店が並んでいる。櫓の先の正面の階段を上がった所が太宗寺の本堂で、左手の露店群の後に三日月不動堂が建っている。入口の直ぐ右手に地蔵菩薩像が、そしてその左手隣が閻魔堂だ。年に1度しか開扉しないので混雑しないうちにと朝早く訪ねたのだが、狭い堂内では人1人立つと閻魔様も奪衣婆も撮れない。撮影を終え、盆踊りの櫓に太鼓が響き、無数の祭り提灯に灯が入って周りの露店が客を呼び込む夕方の賑やかさを想像しながら帰途についた。
 
7月15、16日   太宗寺(TEL03-3356-7731
              新宿区新宿2-9-2(丸の内線・新宿御苑前)

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