福島神社例大祭

福島の鎮守社で「御嶽さま」「御嶽神社」とも呼ばれる福島神社の創建は古く天文年間(1532~55)と伝えられるが、その例大祭は毎年8月の第3土・日に行われている。(2010年は第4土・日)例大祭神事は土曜日の宵宮午後に立川諏訪神社宮司のもとで執行される。宵宮には万灯神輿が出御し、日曜日には神社神輿が町内を巡行する。かつては子供達による木製の獅子頭の巡行の後、御輿渡御が行われ、村内一巡後、多摩川の河原へ担ぎ出され、若衆達の手で川の中に担ぎ込まれ、水中で揉まれ水浸しにされる「御輿洗い」の神事が行われていたが現在は中止されている。

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福島神社  社務所は無い。例大祭の時は立川諏訪神社から神官が来て神事を行う。
旧神輿  30年くらい前まで活躍。普段は神輿庫に格納され、例大祭の時に展示される。
万灯神輿  宵宮が淋しいと始められ宵宮の夕方5時半に宮出し、午後9時に宮入する。
 
除厄来福を願い氏子各戸を回る小学生たち  獅子頭、払子、賽銭箱を担ぎながら走り回る。
神事の無い宮出し行事  お祓い、祝詞、玉串などは宵宮に済ませ、当日は一同揃って礼拝するだけ。
神輿の差し上げ  神輿が上がり、拝殿前で威勢良く差し上げられ、宮出しされる。

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福島神社例大祭見学記  福島神社は青梅線・東中神駅を降りて真っ直ぐ南下し江戸街道、奥多摩街道を越した左側の住宅街の中にある。駅周辺は緑が多く、市の運動施設が見受けられて印象の良い町だ。神社に近づくと、この暑い中を駆け足で走ってくる集団に会った。見ると小学生の男子2人が獅子頭を持っていて払子や賽銭箱が後を追っている。急いでカメラを取り出したが獅子頭には間に合わない。神輿巡行に先立ち、氏子の各家を回り除厄来福を祈る珍しい伝統行事だ。鳥居をくぐると大勢の祭り人で賑わい拝殿前に神輿が据えられている。此処の神輿は土地の宮大工が製作したものだそうで中々立派なものだ。その前でグループごとに盛んに記念写真が撮られている。午後1時半になると全員が拝殿前に集まり宮出し前の行事が始まるが、神事は宵宮午後に済ませているのでとくに改まっては行われない。昨土曜日の午後、立川諏訪神社の神官のもと、例大祭神事が行われたそうで、今日は神官は1人も見えず、氏子達だけで宮出し行事を進めている。祭典委員長などの挨拶があり、応援に来てくれたグループの紹介があって、一同で神前に礼拝をする。そしてお神酒が配られたが揃っての乾杯は無い。
 
宮出し  千貫神輿といわれた旧神輿が老朽化したため、30年ほど前に地域の宮大工が自分のために作った神輿を譲り受けたものだ。台座寸法は3尺5寸弱か。駒札は福島、鳳凰の形が大きく美しい。
 
福島神社  福島村の鎮守。祭神は日本武尊。福島の鎮守社で、かつては「蔵王権現社」と称したが、明治の初めに改称され通称「御嶽さま」「御嶽神社」とも呼ばれた。創建年代は不詳だが、小田原北条氏時代の天文年間(1532~55)には創建されていたという古老の伝承が残っている。
 
福島芝囃子は、嘉永年間に地元有志によって始められたもので、初めは目黒囃子を継承していたが、明治初期に埼玉県三芳町千曲座の師匠から芝流の伝授を受け、芝囃子を行なうようになった。芝囃子は、別名「御座敷囃子」とも言われ、キザミが多く曲全体が流麗。構成は、笛1、小太鼓(ツケ)2、大胴1、鉦すり1から成り、地域の悪霊退散・疫病防除を祈願する福島神社祭礼に際し、奉納囃子をはじめ、神輿渡御の出発には「送り囃子」を、その帰社にあたっては「迎え囃子」を演ずる。市指定無形民俗文化財。
 
宮出し風景  鳥居傍の屋台から賑やかなお囃子が流れてくる。昭島市の無形文化財に指定されている福島芝囃子が奏でる「送り囃子」で神輿の宮出しを見送る曲なのだろう。神輿が上がり神前で差し上げられたあと、鳥居をくぐって出御してゆく。宮入は午後7時半ごろになるというが、この炎天下の巡行は想像しただけでも大変だ。宮出しを見送ったあと、私は拝殿横の神輿庫に飾ってある千貫神輿といわれた古い神輿を見に行った。形はずん胴だが近代神輿に近く天辺も鳳凰で江戸末期か明治時代に作られた感じだ。昔は巡行の途中で多摩川に入り「神輿洗い」をして練ったそうだが、そういうこともあって痛みが激しくなり、新神輿に代わったのだろうか。今日の気温は34度、昔のように多摩川に担ぎ込めば猛暑もいっぺんに吹っ飛ぶだろうにと勝手なことを考えながら帰途についた。
 
8月第3土・日曜日   福島神社(℡042-544-4614神社総代三田様 )
              昭島市福島町1-12-6(JR青梅線・東中神)

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