鳳凰の舞

西多摩郡日の出町に伝わる伝統芸能「鳳凰の舞」が、春日神社の例大祭に奉納される。京都からの雨乞い踊りに祇園囃子と風流踊りが結びつき、それに江戸歌舞伎の太刀踊りが加わった、上方と江戸の要素を併せ持つ珍しい円舞。若者10人が大太鼓を中心に、囃子と唄に合わせて激しく舞うものだ。この舞に先立ち演じられる奴姿の少年14人による「奴の舞」(後表紙写真)とともに東京都の無形民俗文化財で、2006年に国の重要無形民俗文化財に指定された。下平井の住民300世帯全員で構成する保存会があり春日神社の氏子が指導している。文化庁は扮装や踊り方が他に類例を見ない希少な伝承と評価している。

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鳳凰の舞  鳳凰の冠をつけた者は白い襷を、赤い頭巾をつけた者は赤い襷
をしてささらと呼ばれる竹の楽器を鳴らす。腰に幣をさし素足に草鞋履きの
いでたちで大太鼓を中心に勇壮に踊る。「大内山に紫の瑞雲たなびく幾八千代、鳳凰舞いてことほぎぬ」の打ち込み唄に合わせて右回りに踊り始め、リーダー役の軍配が笛の切れ目、切れ目に「そうりゃ、持って来い」と掛け声をかける。
 

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先頭の少年の台詞 「えっへん、昔々、その昔、禁裏の御所のお喜び、鳳凰の舞を奉る。まことにお目出とう候らいける。ホホ、敬って申す。」
 
道行 舞の奉納の前に、笛と太鼓によるお囃子に乗って道行が行われ春日神社にお参りする。先頭に花笠がついた角行灯を持った万灯、奴、鳳凰、ささらなど、万灯の角行燈の四面には「家内安全」「鳳凰の舞」「天下泰平」「五穀豊穣」などと書かれている。
 
奴の舞  小学校4~6年の男児が舞う。赤い襦袢に短い単衣、赤い襷、三尺帯をたれ結び、頭にはとき色の鉢巻、頬に紅、鼻筋に白粉を塗り、右手に白扇左手に木刀を持つ。中央に太鼓を置き、一人ずつ舞いながら出てきて太鼓を中心に円陣をつくる。囃子がやみ奴が太鼓に向ってしゃがみこみ白扇を膝に置き一人一人が順番に滑稽な台詞を大声でいう。所作や台詞回しに歌舞伎の影響が見られ、地域芸能として定着したと文化庁は評価している。

日の出町の地名  昭和30年、平井(ひらい)、大久野(おおぐの)2村が合併して日の出村、昭和49年町制を施行した。町名は、御岳山の東の日の出る方角にある日の出山(902メートル)に因む。

9月29日近くの土・日曜日   春日神社(042-597-0511日の出町役場
(日の出町平井3690、JR青梅線・福生→バス中宿)
 

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