ほうろく灸祈祷会(いきいきあじさい祭)

「浅草酉の市」で知られる長国寺で19、20の両日、「いきいきあじさい祭」が開かれ境内に百数種類の鉢植えのアジサイ約千鉢が展示され、本堂では江戸時代から暑気払いに効能があると伝わる「ほうろく灸祈祷会」が催される。ほうろく灸祈祷会は、呪文を書いたほうろく皿と呼ばれる直径30センチ程度の素焼きの皿を頭にかぶり、日蓮宗の祈祷、木剣で九字を切り悪鬼邪霊を祓い、皿に盛ったもぐさを焚くものだ。お灸の熱が頭のツボを刺激して経文も流れ込み、年中の無病息災に効果があるという。もぐさが燃え尽きるまで無病息災など仏の加護を祈る。祈祷のあと参加者は身体健全の「あじさい守り」を受け、客殿で薬膳のきゅうりの吸い物を馳走される。

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浅草酉の市で有名な長国寺
頭に乗せたほうろく皿のもぐさに火をつける
紫色の煙を出して燃えるもぐさ
 
僧侶たちが日蓮宗の祈祷で悪鬼邪霊を祓う
参加者たちはもぐさが燃え尽きるまで無病息災など仏の加護を祈る
 
ほうろく灸祈祷会参観記  浅草お酉さまにはこれまで幾度か訪れていて何時もは日比谷線入谷駅から歩いていたが、今回は日暮里駅から錦糸町駅行き都バスを利用、竜泉で降りると長国寺まで直ぐだった。両側にアジサイ展や露店が並ぶ参道を過ぎ、祈祷会会場の本堂に入る。仏前に20ばかりの椅子が並べられていて、名前を呼ばれた祈祷会参加者が1人づつ入場する。午後2時、僧侶が祈祷会の説明をはじめ参加者達は教えられた通り、まず、独特の呪文を記した紙を頭に置き、その上にほうろく皿を被る。全員女性だ。僧侶と係員が手分けしてほうろくの上に盛られた「もぐさ」に火をつけて廻る。もぐさの上に立ち昇る紫色の煙が印象的だ。やがて僧侶達の祈祷が始まったが、お経の中味は例によってさっぱり分らない。ただ、参加者全員の名前を読み上げ仏の加護を願う箇所だけは理解出来た。参加者達は目を瞑り各自の願い事を祈っている。日常の生活の中でこれだけ真剣に願い事をする機会は殆ど無いだろう。もぐさが燃え尽きるまで約15分位だろうか、終わると参加者達は頭に乗せた紙で肩や腕など具合の悪い箇所を撫でてご利益を願っている。この後、2階の客殿に上がり薬膳の接待を受けお札を頂く。
 
いきいきあじさい祭   「いきいきあじさい祭」は梅雨を明るく彩り、健康的な体で夏を迎えてもらおうと、「夏のお酉さま」として企画されたものだ。あじさいは昔から薬草としても珍重されているが、風情のある竹の吊りかごに入っている鉢植えのあじさいでは日本一の千株を展示、青紫・ピンク・白、彩り鮮やかなあじさい、人気の額あじさいなどが並ぶ。祭り期間中、境内で産直野菜の販売など、模擬店が並び、ショウガとクズを使った薬膳「キュウリの吸い物」も振る舞われる。本堂では「ほうろく灸祈祷会」、「長生きの秘訣」と題する講演が行われる。
 
あじさい展  鉢植えのアジサイ百数種、約千鉢  
1鉢40万円もするというババリア

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ほうろく灸  もともと日蓮上人が僧の修行のために始めたといわれ、日蓮宗の寺院でおこなわれている。暑気払いや頭痛封じ、中風封じの祈祷として有名になったが、地方によっては、炎天下で暑さ負けした武将(武田信玄)が、カブトの上から灸をすえたところ、たちどころに全快したのが、「ほうろく灸」という伝統行事になったとも伝えられている。土用丑の日に行われることが多い。
 
長国寺 江戸時代初期、寛永7年(1630)に石田三成の遺子といわれる、 大本山-長國山鷲山寺(じゅせんじ)第13世・日乾(にちけん)上人によって、浅草寺町に開山された。山号を鷲在山、寺号を長國寺と称する。寛文9年(1669)には坂本伝衛門氏の後ろだてにより、新吉原の西隣にあたる現在の地(台東区千束)に移転し、江戸時代から続く代表的な年中行事である、浅草酉の市の発祥の寺として、今日に至っている。
 
6月19、20日   長国寺(℡ 03-3872-1667
            台東区千束3-19-6(地下鉄日比谷線・入谷、三ノ輪)
 

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