百万遍念仏

百万遍念仏は百万回念仏を唱えることから単に「百万遍」とも言われる。元弘元年(1331)に京都知恩院の8世空円が百万回の念仏によって疫病を退散させたことに由来すると言う。これが民間に広まって各地に講が生まれ、寺や個人の家に集まって円陣を組み伏せ鉦に合わせて、房のついた大きな数珠を繰りながら念仏を唱え家内安全、疫病退散、無病息災を祈願する。真性寺では毎年、中山道地蔵尊(江戸六地蔵)の縁日にあたる6月24日に地蔵の前で長さ16メートル、珠の数が540個の大念珠を大勢の信者達が念珠を繰りながら「南無阿弥陀仏」を唱える祭が行われる。参加した子供には供物の菓子が与えられ宗教など関係なく見学・参加を歓迎している。

スポンサーリンク

 
江戸六地蔵尊の法要  午後四時半、百万遍念仏が始まる前に、六地蔵の前で法要が始まる。江戸時代、六街道(東海道・奥州街道・甲州街道・中山道・水戸街道・千葉街道)の江戸御府入口に城下繁栄と旅の安全祈願の為に造立されたもので、中山道地蔵尊が眞性寺に造立された。この地蔵は1丈6尺(4m84cm)という大きなもの。
 
百万遍念仏  梅雨の時期とあって、大テントが張られた会場には開始1時間半前に信者が席を確保するためぎっしり、殆どが年配の女性ばかりで男性は1割位。六地蔵の前で法要が始まる頃、大念珠が運び込まれ、導師が入場すると輪になった信者の間に大念珠が置かれ、伏せ鉦の音に合わせ念仏の大合唱が起こり念珠が繰り回しされる。
 
念珠に触れたい  座席の取れなかった信者達が回りを幾重にも取り囲んでいて、少しでもご利益に与りたいと懸命に手を伸ばして念珠に触ろうとする。
 
真性寺  江戸名所図会にも描かれている名刹で歴代将軍が立ち寄った記録もあるが創建年不詳。真言宗の寺。正徳4年(1714)僧・正元が建立した江戸六地蔵の一つが安置されてる。

スポンサーリンク

大念珠  大念珠の数は540個ある、なぜ540個かわからないが108×5?
 
子供達の百万遍  六地蔵のすぐ前に子供達だけの席が設けられていて、念珠は小ぶりだが伏せ鉦に合わせて一生懸命繰り回す。中には泣き出す子もいるがかなり数の子供達が参加している。
 
巣鴨の地名  石神井川、谷端川が流れ、多くの州や沼地が有って葭が茂っておりその地形から州賀茂、菅面、州鴨などと呼ばれた。また、この地域は、葦の茂った原野で、その土地にあった大池に鴨が巣を作っていたことから巣鴨という地名が生まれたともいう。その昔は日本橋を出発して板橋の宿場へ行く街道の休憩所として栄えていて、その名残からか、今でも旧中山道沿いには約200店舗もの店が連なる、都内有数の商店街を形成している。現在の巣鴨は「おばあちゃんの原宿」として有名で、とげぬき地蔵には連日多くの人が詰めかける。 
 
6月24日   真性寺(03-3918-4068
(豊島区巣鴨3-21-21JR/山手線・巣鴨)

スポンサーリンク

\ おともだちにシェアお願いします /

こちらの記事もどうぞ