寒中禊

古来、罪や災いは身が穢れているために起るものと考えられていた。身体の穢れを落とすために水浴をしたのが「みそそぎ」であり、略して「みそぎ(禊)」といわれるようになったという。神田明神で毎年成人の日の前後(2009年は10日)に行われる「寒中禊」は神道の禊修行の形式によって、極寒に大きな氷柱が入った禊場の中で冷水を浴びて心身を鍛錬するという荒行だ。参加者は新成人を中心に高校生から年配者までと幅が広く、女性も混じり時には外人が加わることもある。毎年の恒例となっているこの行事はテレビ取材のマスコミを始め大勢の見物客が周りを囲み、新年の名物行事となっている。

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水槽には絶えず冷水が流され大きな氷柱で凍えそう
鳥船(とりふね)」と呼ばれる準備運動を入念に
道彦の励ましを受け、これから入る女性達
 
元気一杯水を周りに撒き散らす。後ろの女性達は手を合わせて祈る
さすがに女性達の禊は大人しい。後に立つ道彦に励まされて
 
寒中禊風景  10時開始だが、かなり混むというので9時に着いて席を確保したのだが、一般席の前にマスコミ席が仕切られていて、時間が迫るにつれ各社が大きなテレビカメラを据え出して果たしてうまく撮れるのか心配になって来た。気がつくと周りはアマチュアカメラマンを含め大勢の見物客で十重二十重に囲まれている。午前10時、マイクから社殿前の式次第が聞こえてくる。参加者たちは社殿前でお祓いを受け、全員で祝詞を唱和した後、2礼2拍手1礼の礼拝を終えて境内を1周し禊場へ入ってくるようだ。2009年の参加者は、最年少が18才、最年長が60才で、女性7名を含め計33名だそうだ。10時15分、上半身裸の参加者が入場し大きな氷柱が立つ水槽の前で「道彦(みちひこ)」と呼ばれる先導役の宮司の指導の下に「鳥船(とりふね)」と呼ばれる準備運動を入念に行なう。そして寒中禊が始まる。全員が5班に分かれ最初の班がおっかなびっくり水槽の中に入ってくる。皆の後ろで仁王立ちになっている道彦に気合を入れられて冷水を浴び始める。こうして交替で次の班が水槽に入ってくるが、女性班の前のグループは見るからに若そうで元気が良く水の浴び方も激しくて最前列に位置していた私はコートやカメラに水を浴びせられた。最後は女性班でその浴び方は流石に大人しい。各班2度づつ水浴を行うのだが、禊を行っている時はともかく、待っている間の寒さは身に堪えるだろう。寒に入ったばかりの上に今日は生憎風が強く体感温度はかなり寒い日だ。こうして2度の冷水浴が終わると全員で再び鳥船などの運動を繰り返して今日の寒中禊を終える。寒中の水浴びというと目黒の立源寺、本所の能勢妙見山別院を思い出すが、これらは修行僧というプロだからこんな荒行が出来るものと思い込んでいたが未経験な若い娘さんが水浴びを行っている姿を目の前にして、人間の気持ちの強さというものを思い知らされた一日だった。
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水中に座して冷たい水を浴びる
道彦(みちひこ)」と呼ばれる先導役の宮司に気合を入れられる
 
 
 
1月成人の日前後   神田神社(℡03-3254-0753
              千代田区外神田2-16-2(JR・御茶ノ水)

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