鬼子母神御会式

子育て子授けの神として有名な雑司が谷鬼子母神のお会式では万灯を担いで集まった信徒達が池袋駅東口を出発して、明治通りから目白通りを練り歩き、団扇太鼓の音も賑やかに鬼子母神参道に繰り込んでくる。狭い参道は万灯の行列と見物人で埋め尽くされ、熱気が周囲を圧倒する。参道が狭いので見物人と一体となれるのでいやがうえにも興奮する。露店の軒が迫る境内を抜けて本堂に着くとお札を受け、裏手に設けられた接待場でおでんに舌鼓を打ち、寒さに冷えた身体を温めてからそれぞれ散ってゆく。本門寺とは一味違ったお会式風景である。

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御会式練供養  「威光山」の墨書も鮮やかな高張り堤灯に導かれ、立正佼成会の講が先頭に立ち、以下、目白睦鬼神会、高田若睦、鬼塾連など26の地元講中が決められた順番で練供養を行うのだが、他講中が20余りも参加し合計50近くにもなる賑やかな練り行列となる。500の桜花を25本の枝に結んだ枝垂れ桜様の万灯が何台も練り歩く明治通り、目白通りは大変な混雑で、無数の露店が立ち並ぶ参道、境内はお堂に向かう一方通行の規制が行われる。御会式は日蓮聖人の忌日の法会で、法明寺では10月13日に宗祖御会式を行っているがが、これとは別に毎年10月16日~18日に鬼子母神御会式を営み、江戸時代から伝わる年中行事としていまも地域全体の人々が待ちわびる大祭となっている。たくさんの人々が一緒になって供養のお練りをするその3日間は、静かな雑司ヶ谷の街一帯に、太鼓が響き渡る。まといを振る人、うちわ太鼓を叩く人、行列に参加する人みんなが陶酔感にしたっている様子を見ると仏教が、かってなぜ日本の人々に支持されたのか?分かるような気がする。
 

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万灯練行列 
まといを振る
賑やかに太鼓を叩き酔いしれる
 
雑司が谷鬼子母神  開祖は日源上人、700年の歴史を持つ古刹、当山に祀る鬼子母神像は室町時代に清土(現在の文京区目白台)の池の辺りから掘り出されたものという。鬼子母神はもとは夜叉神の娘で、嫁いで多くの子供を産んだ。然しその性質は暴虐で近隣の子供を食べるので人々は仏陀に訴えた。仏陀は鬼子母神の末子を捕まえて隠したところ、末子を失った鬼子母神の嘆き悲しむ様は限りなく、子を返してくれるように仏陀に頼んだ。仏陀は鬼子母神の非行を戒めその子を返した。鬼子母神ははじめて今までの過ちを悟り、釈迦に帰依し、その後安産子育ての神になることを誓い人々に尊敬されるようになったという。仏になった鬼子母神からは角が消えたので鬼子母神の「鬼」の字には角が無い。
 
名物すすきみみずく  みみずくは鳥の中でも子供をかえすのが一番上手と言われ、「すすきみみずく」は子育ての神、鬼子母神にちなんで売られる郷土民芸品である。享保の頃、久米という貧農の娘が母の病気を治すために鬼子母神に祈った。夢の中に蝶が現れて、「ススキの穂でみみずくを作り、それを売って薬を買いなさい」と告げた。久米は近所に生えているススキでみみずくを作って売ったところ良く売れ、薬を買うことが出来て母の病気は回復したという。そして蝶は鬼子母神の化身とされ「孝行蝶」と呼ばれたと言う。
 
10月18日   鬼子母神法明寺(℡03-3982-8347
(豊島区雑司が谷3-15-20、JR、西武池袋線、地下鉄丸の内線・池袋)

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