結びだるま市

12月31日から1月1日まで東京葛飾区にある南蔵院で開催される「結びだるま市」は江戸情緒あふれる「しばられ地蔵」に由来し、厄除けから縁結びまで、あらゆる願い事を”結ぶ”開運の縁起ものとして、腹にしっかりと縄が結ばれた「結び達磨」を売る露店が境内に並ぶ。大晦日には、南蔵院住職の手で境内にある「願かけ しばられ地蔵」の縄解き供養が行われ、年に一度の縄解きの儀が午後11時から行なわれる。1年に1度だけ、縄を解かれる地蔵の姿を見ようと多くの参拝客でにぎわう。もうじき年も明けようという頃、住職が除夜の一番鐘を撞き、年改まって地蔵尊に新年の一番縄が結ばれる。儀式中は、「伶楽舎」による雅楽の演奏も行われ、荘厳な音の世界に包まれて新年を迎えることができる。

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結びだるま市 この達磨たちは手書きで総ての表情が違い好きな顔が選べる。
開眼供養  だるまには未だ目が入っていない
 

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南蔵院  業平山東泉寺南蔵院と号し貞和4年(400年前)林能法師により開創された。境内の地蔵堂に、”しばられ地蔵尊が安置されており、昭和4年旧本区中之郷(墨田区吾妻橋3丁目)から寺とともにこの地に移転して来た。
 
しばられ地蔵縁起  享保年間、八代将軍徳川吉宗の治世、或る夏の昼下がり日本橋のさる呉服問屋の手代が、荷車に反物を満載して南蔵院の門前を通りかかった。ここらで一服と門前に車を止め、境内の銀杏の木陰に涼を取る中に、ついうとうと一眠りしてしまった。目が覚めてみると、さあ大変、門前に置いた車がない、青くなって番所へ。そこで当時名奉行の聞こえ高い、大岡越前守忠相の直々の取り調べとなった。”寺の門前に立ち乍ら泥棒の所業を黙って見ているとは、門前の地蔵も同罪なり、直ちに縄打って召し捕ってまいれ”地蔵はぐるぐるに縛られ、車に乗せられて、与力、同心に守られて江戸市中を引廻され、南町奉行所へ。物見高い江戸市中のやじ馬連中、どんなお裁きが始まるかと奉行所へなだれ込んだ。頃を見計った越前守は、門を閉めさせ、”天下のお白洲へ乱入するとは、不届至極、その罰として反物の科料申し付ける”鶴の一声、奉行所にはその日の中に反物の山ができた。手代に調べさせると、その中から盗品が出て、それからそれへと調べると、当時江戸市中を荒らした大盗賊団が、一網打尽となった。越前守は地蔵尊の霊験に感謝し、立派な御堂を建立し、盛大な縄解き供養を行った。以来 ”しばられ地蔵” と呼ばれ盗難除け、足止め、厄除け、さては縁結びまで、あらゆる願い事を聞いて下さる地蔵尊として、お願いするときは縛り、願いが叶えば縄解きする風習が生まれ、今も幾百人もの御願い事を秘めてしばられつづけている。
 
開眼供養を受け右目に梵字が入っただるま
縄でぐるぐる巻きに縛られたしばられ地蔵尊
 
結びだるま  南蔵院境内で売られる「だるま」が普通のだるまと異なる点は2つ、腹にしっかり縄が巻かれていて両目が入っていないことだ。結びだるまを買って本堂で行なわれる「開眼供養」で読経を受けると右目に梵字を書き入れてくれる。家に帰り、地蔵の真言(しんごん)「オンカカカビサマエイソウワカ」を唱え家内安全・厄除け・交通安全・縁結びなどを願いながら梵字を塗りつぶし目を書き入れる。願いが叶った左目を入れる。
 
12月31日~1月1日   南蔵院(℡03-3607-1758
          葛飾区東水元2-28-25(JR,千代田線・金町、バス→地蔵前)
 

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