名残りの雛神事

名残りの雛神事とは雛人形の供養祭のことだ。雛人形のお焚き上げを依頼された神社が、預かった雛人形を一定期間飾り、この間依頼者が神社に参拝して飾られた雛人形に最後の名残りを惜しみ、その後、合同で供養祭を行った上でお焚き上げをするという祭りだ。生者必滅、可愛がっていた人形も必ず古くなり、壊れてしまう。それは世の常で誰にも止めることはできないが、家族の愛と思い出が詰まった人形だけに別れ難く、また、むやみに捨てるわけにはいかない。人形供養を希望する所以だ。

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波除稲荷神社名物の大獅子の周りに飾られた内裏
夫々に忘れ難い思い出を秘めた沢山の雛人形たち
名残りの雛神事は弁財天社前で行われる。弁財天社にはお歯黒獅子が祀られていて雛人形たちはその周りに飾られている
弁財天社の参道を隔てた向かい側には獅子殿があり、江戸時代から有名な天井大獅子が祀られ、そこにも雛人形達が飾られている
 
弁財天社のお歯黒獅子  江戸時代に東都名物だった雌の大獅子を、祭礼で担げるように平成14年に高さ2,2m 両耳幅2,5m 総重量700kg 総漆塗り一木造で、木彫・紅色の肌地にお歯黒を施し金箔押しの巻き毛で腰高の姿に再興した。雌を表す頭の宝珠の中に弁財天・市杵島姫命の神像が収められている。
 
獅子殿の天井大獅子  江戸時代、厄除・災難除の象徴として多くの参詣者を集め又当神社祭礼「つきじ獅子祭」の名称の元をもなした「厄除天井大獅子」は江戸末期に焼失、平成2年、鎮座330年を記念し、高さ2,4m 幅3,3m 重さ1t 日本一の厄除天井大獅子として再興され、神楽殿を改築した獅子殿に納められた。
 
 
名残りの雛神事参観記  大江戸線・築地市場駅を出て市場を通って神社を目指したのだが、トラックとターレット(小型三輪電動貨物車)が縦横に走り回り、見学者と買物客が車道に溢れ出す混雑振りにすっかり方向感覚が狂ってしまった。活気の代名詞のような築地市場だが、ターレを動かす人たちの張り詰めた空気が殺気だって伝わってくる。思わぬ時間を費やし神社に着いたのは9時丁度だった。短い参道右側の獅子殿に当神社の名物「天井大獅子」、左側弁財天社に「お歯黒獅子」が祀られていて、その両大獅子の周りに内裏雛や3人官女ほか無数の雛人形が所狭しと飾られている。神事が始まったのは9時半、宮司一拝に始まり修祓、献饌、祝詞奏上、玉串奉奠、撤饌、宮司一拝で終了したが、雛人形を納めた家族は1人の参加も無かった。ただ、外人も混じり観光客が物珍しげに集まり見学したりカメラを撮ったりしていた。家で雛人形を飾った最後は何時だっただろうか。親子で雛祭りを楽しむ年頃が過ぎてしまうと飾るのがつい億劫になる。年に一度のことだが雛壇をつくり沢山の人形を飾るのは手間がかかり、また、結構、部屋のスペースを取ってしまう。そのうち、雛人形は娘とともに嫁に行き、押入れに眠ったままになる。捨てるわけにも行かず、いずれ娘もその処分に悩むだろう。波除稲荷神社で沢山の雛人形を見ているとそんなことを考えてしまう。全く偶然なのだが夢中で写真を撮っていたらテニス仲間の中江さんにお会いした。コーヒーをご馳走になりながら四方山話に花を咲かせ楽しい時間を過ごすことが出来た。

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波除稲荷神社の由来  今から350年程前、築地一帯は一面の海で、江戸開府(1603)時の慶長江戸絵図には、今の日比谷の堀の辺りまで汐入を描き、八重洲の海岸に船の役所が見える。開府前より始まった江戸城西丸の増築に掘られた堀の揚げ土で日比谷入江から埋め始められた。江戸東南海面埋立は、その後全国の諸侯70家に千石に1人の人夫を出させ、後にはその埋立の役員の名をとり、尾張町、加賀町等と名附けられた。70年後、明暦の大火の後に4代将軍家綱が手がけた最後の埋立工事が築地海面で、堤防を築いても築いても激波にさらわれてしまい困難を極めた。或夜、海面に光りを放って漂うものがあり、不思議に思って船を出してみると、それは稲荷大神の御神体であった。早速、現在地に社殿を作って祀り盛大な祭をしたところ、以後、波風がピタリとおさまり、工事はやすやすと進み埋立は終った。萬治2年(1659)の事だ。人々は、その神徳のあらたかさに驚き、稲荷大神に 『波除』 の尊称を奉った。
 
 
3月最終土曜日  波除稲荷神社(℡03-3541-8451
      中央区築地6-20-37(大江戸線・築地市場、東京メトロ日比谷線・築地)

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