夏越の大祓い

夏越の大祓いは穢れを祓って病気や水難から逃れるための行事だ。穢れを祓うには水に浸って禊をして清めるのが本来の姿だが、人形(ひとがた)の形代に穢れを移して自分の代りに川や海に流したり茅の輪をくぐって禊をしたことにするのが夏越の祓いだ。波除稲荷神社では「つきじ獅子祭」納め神事の一つとして7月の最初の土曜日の午前、夏越の大祓い式のあと午後、隅田川波止場岸壁から形代を流している。

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波除稲荷神社
宮司以下神官達が祭壇横に入場
 
切麻(きりぬさ)の祓い  紙または麻を細かに切って米とかきまぜ神前に撒き散らす祓い。
 
波除稲荷神社  祭神は倉稲魂尊(うがのみたまのみこと)江戸の始め築地は一面の海で、
その埋め立ての際に工事は困難を極めた。萬治2年(1659)築地海面を光りを放って漂っていた稲荷大神の神体を引き上げ、祀ったところ波風がピタリと治まり、工事はやすやすと進み、埋立も無事終了した。人々は、その神徳のあらたかさに驚き、稲荷大神に「波除」の尊称を奉った。
 
4人の神官が大祓いの詞(ことば)奏上する
宮司以下神官が茅の輪をくぐる

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氷酒白山氷室の振舞  午前中の夏越の大祓式の後に、神社と縁の深い石川県小堀酒造の「萬歳楽氷酒 白山氷室」を参拝者に無料で振舞っている。シャーベットのようになっている酒で、しぼりたての純米吟醸酒をそのまま冷凍保存したものだ。波除稲荷神社では、小堀酒造の協力と好意で、神社の神饌田の米を使い、夏の大祭には清酒「波除」を、秋の大祭には濁り酒「幸穂」を作っている。
 
夏越の大祓い茅の輪くぐり参観記  大江戸線・築地市場駅A1出口を上がると新大橋通りだ。これを晴海通りの方へ進み、築地会館の信号交差点を右折して直進すると突き当りが波除稲荷神社だ。狭い歩道には商品が乱雑に並び、土曜日とあって大勢の買い物客が、その間をすり抜けるようにぞろぞろ進むので私のようなのろまには通行がままならない。トラックとターレが行き交う神社前通りを渡ると、境内正面に茅の輪が据えられていて、参詣客が注意書きどおりに「左足から3度」くぐってお参りしている。午前10時、神官達4人が手水鉢で手を清め、茅の輪前祭壇左側に並ぶ。修祓に始まり祝詞奏上が終わると神官4人が「大祓いの詞」を斉読する。これは通常の神事では見られない行事だ。そして宮司が茅の輪の前に立ってくぐると、3人の神官が後に続く。3回のくぐりが終わると本殿を背に4人が並び茅の輪くぐり神事が終わったことが告げられる。祭壇横の机に今まで祭壇に供えられていた「満歳楽白山氷室」が運ばれ巫女さんの手で参詣者への振る舞いが始まる。たまたま、神事撮影の位置近くだったので巫女さんに勧められ、最初に頂く幸運に恵まれた。お酒というより香りの良いシャーベットという感じで、折からの暑さに最適の涼を味わう。参詣者は後を絶たず満歳楽を入れるプラスチックカップは見る見るうちに減っていた。
 
大祓い形代流し神事・修祓
祝詞奏上、形代は祭壇の稲穂の包に納められている
形代を隅田川に流す
 
形代流し参観  隅田川にかかる勝鬨橋の築地側岸壁に沿って遊歩道公園がある。地域の人たちの好意で綺麗な花々が植えられた花壇などがあり絶好な憩いの場になっている。夏越の祓い・形代流しは勝鬨橋たもとから階段を降りた、その公園で行われる。午後4時前、若い神官達が祭壇を作り氏子の人たちが集まり始める。午後4時、宮司が到着して神事が執り行われる。祝詞、大祓い詞が奏上されて宮司によって形代が水中に投じられる。形代は人間の形をした紙に自分の体を擦り付けて厄を移し、これを水中に投じるもので、この神社では集められた形代を稲穂に包み、まとめて水中に投げる。形代1枚1枚を投げるものと思っていたため、稲穂の包が投げ込まれる瞬間の撮影が出来なかった。
 
7月最初の土曜日   波除稲荷神社(℡03-3541-8451
中央区築地6-20-37(大江戸線・築地市場、東京メトロ日比谷線・築地)
 

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