御殿入り祭

神座のある本殿の掃除のために、神のお使いの引越しをするという珍しい祭りが青梅市に残されていて東京都の無形文化財に指定されている。青梅の山間部が始まる山麓に 「根ヶ布のお諏訪様」として地元に親しまれている虎柏神社にはかって、霞池という池があり、ここに祭神の使いである双頭の蛇が棲んでいたという。本殿の1年に1度の大掃除に、この蛇を本殿の東西に設けた「朝日の仮屋」と「夕日の仮屋」に移して大掃除をし、掃除が済むと再び本殿に戻すという儀式が行われ「御殿入り祭」と呼ばれる。翌朝、小豆飯の高盛を持って裏山の天寧寺で読経を行う「新嘗の神事」が催され、更に山頂の高峯神社へお高盛を供えて12本の御幣を立てる。27日と28日は当神社の大祭が行われ大勢の参詣客を集める。

スポンサーリンク

御殿入り  26日の午後9時、鬱蒼とした森に囲まれた境内は、すべての明かりを消した真っ暗闇、神官と氏子の代表が御幣と鉾杖、弓矢を持って御仮屋の前に進み、双頭の蛇を迎える式典を行う。式典の後、一行は荘重な3首の御神歌を唱えながら本殿の周りを提灯の灯りを頼りに3周(雨の場合拝殿の中で3周)することで 、お使いの蛇を本殿に戻したことになり「御殿入り祭」の儀式は終了する。
 
虎柏神社  成木街道より参道が長く続き、山に入っていくところに鎮座していて訪れる人もほとんどいないような深い森の中にある神社。いわゆる延喜式内社にある古社で永正年間(1504~1521)勝沼城主三田氏宗により再興され天正18年(1590)浅野長政が正殿に諏訪神、東の相殿に虎柏神、西の相殿に疫神を定め、小曾木郷の総社を号したが、明治3年、社号を旧名の虎柏神社に改めた。享保19年(1734)建立の本殿や江戸時代以降に寄進された石造物及び古木の境内林などが存し、江戸・明治期の旧態を留めて宗教的神秘性を有する独特な空間を形成している。面積45、155・23平方メートルの神社境域が東京都の文化財に指定されている。
 

スポンサーリンク

夕日の仮屋 
朝日の仮屋
本殿3周、提灯の灯りだけが頼り
 
 
8月26日   虎柏神社(℡0428-31-4727、御嶽神社)
         (青梅市根ヶ布1-197、JR青梅線東青梅、バス→諏訪神社)

スポンサーリンク

\ おともだちにシェアお願いします /

こちらの記事もどうぞ