三三九手挟式

靖国神社では新春弓始めとして1月3日午前10時より能楽堂前で直垂(ひたたれ)に烏帽子姿で板の的に矢を射る行事「三三九手挟式」が、弓馬術礼法小笠原教場の人々により奉納される。本来、正月4日の弓始めに限って行われた武家に伝えられる厳格な弓の儀式で、天下泰平の基を祝う射礼といわれる。

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神前で修祓の後一同所定の位置に着座する
日記役が「始めませ!」と宣言する
的を立てる
前弓組5名が射場に進み肌ぬぎなどして射る準備をする
前弓組一番手が最初に射る。射終わると後の射手が次ぎに射る
射手は自己の的中数を数塚に串を差す
串の数を数えて「後弓の勝!」と判定する
「騎馬の形」、回り木馬を廻すのはベテラン射手
 
三々九手挟式(さんさんくてばさみしき)  古来三々九手挟式は、武家社会では正月4日の弓始式の時に限り行われた厳格な弓の儀式で、文武を統べる道として天下泰平を祝う射礼として行われていた。射むしろ(射場)から的まで約20m、的の一辺の長さは前弓は八寸(陰の最大の数)、後弓は九寸(陽の最大の数)と規定され、これは、易学上でも理論づけられている。的は杉又は桧の板的を用い、前弓の板的の裏には十文字の切れ目が入り、後弓の板的の裏には三寸毎の井桁(いげた)の切れ目が入っている。この板的を串に挟んで立て射抜くことから、井桁の数より三々九の挟物といわれている。的の裏には邪魔退散の4文字が形が見えないように書いてある。

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三三九手挟式を見学して  昨日の大宮八幡に懲りて、今日は開始時間ぎりぎりに会場に赴いた所、此処では観客席に椅子が用意され見学の人たちが既にかなり集まっていた。そして時間通り午前10時に出場者が入場しそれぞれの席に着座、やがて日記役(記録審判)が会場の中央に出て来て各組大将に「三三九手挟式はじめませえ!」と宣言する。前弓グループの射手たちが射場に進み出て並び、片肌を脱ぎ、左から順に的を射始める。一人が終わると次ぎの射手が前に進んで射る。全員が終わるともう一本の矢を射始める。
 
こうして全員が2本づつ射終わると、後弓のメンバーが出て来て同じように2回づつ射る。前弓組後弓組それぞれの命中数で勝負を競うのだが競技が終わると射手は自分の的中数だけを中央に設けられた数塚に串を刺す。平の射手が射終わると各組の大将が勝負を行うのだが、今日は後弓組が8-1と圧倒的に勝利したので大将の出番は無かった。数塚に差された串の本数を比べて「後弓の勝!」と記録係が宣言する。これで三三九手挟式は終了するのだが射場での作法は足の出し方まで厳格に定められている。
 
次いで大宮八幡で行われたと同じように流鏑馬の練習用に「回り木馬」に跨った若い騎手達3人の「騎馬の形」が披露される。大宮八幡では斜め後からの撮影だったが、今日はほぼ前方からだったので木馬や回し役のベテラン射手も撮れた。神社の広い参道は参詣客で溢れ、両側には食べ物屋主体の露店がぎっしりだ。閣僚の靖国参詣問題が毎年のように話題を呼ぶが、参詣客の大部分は若い人たちで、みんな誰が祀られているか勿論知っているのだろうが、全く通常の神社初詣の感覚だ。同世代の友人達が祀られているだけに何かホッとした感じになり帰路についた。
 
 
 
1月3日   靖国神社(℡03-3261-8326)
              千代田区九段北3-1-1(東京メトロ・九段下ほか)

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