生姜祭り

二宮神社の例大祭には、露店が並ぶ女坂(裏参道)に葉つき生姜の束を山積みにしたショウガ市が立つところから別名生姜祭りと呼ばれる。東京では芝大神宮の生姜市が有名だが現在は名ばかりで、1~2軒の店が出る程度だが、二宮は店数も多く品物も豊富だ。昔、この地に疫病が流行った時、神饌の生姜を頂いて食べた所たちどころに良くなったことから今なお続いている。当日、文化年間の作と伝えられる神輿の出御、あきる野市指定の無形民俗文化財・二宮ばやし、夜には今では珍しくなった東京で唯一の農村歌舞伎「秋川歌舞伎」の公演も行われ、人出約2万を集めて西多摩きっての大きい祭りになっている。

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葉つきショウガの店  「さあ、厄除けショウガはいかがですか!」とあちこちの店から威勢の良い声がかかる。かって周辺の地域ではショウガが名産だったので、祭礼には神饌として奉納する慣わしがある。「食べれば風邪を引かない悪病除け」と言われ、参詣客は沢山のショウガを抱える人が多く、この市の売れ行きはなかなかのもの。
 
 
二宮神社と二宮の地名 二宮神社は小野一宮につづく武蔵六社宮の二宮として、国常立尊(くにとこたちのみこと)を祭神としている。古代にはこの地が多摩郡小河郷に属していたことから小河大明神と呼ばれていた。建立年代は不明で、社伝によれば藤原秀郷天慶の乱に際して戦勝を祈願したとされ、その後、源頼朝、北条氏政の崇敬を受け、天正19年(1591)、徳川家康の時代から代々15石の朱印状を与えられていた。 現在の本殿は、江戸時代に建立されたと言われ、鎌倉時代には当地付近に大石氏中興の祖とされる信重が城館を構え、5代にわたって居城としたとの記録がある。古来より神社には人々が集まり、門前町が形成されてきたが、この地もおのずと「二宮」の名がついた。
 

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御本社神輿の宮出し  午前10時から約1時間、拝殿で祭礼式典が行われた後、白丁姿の氏子総代たちが拝殿前の参道の両側に整列して神職を迎える。文化13年作小伝馬町三浦屋清吉作、台輪寸法3尺4寸の本社神輿は拝殿と本殿の間に安置されているが、大太鼓の合図で白丁たちが本殿右横の門から境内の神輿座所まで運び出す。ここでは、この行事を「宮出し」といっているようだ。神官による御魂入れの儀式が終ると代わって氏子の神輿会が神輿を担ぎ、境内を練った後、参道階段を下りてゆく。鳥居の外には白丁や大勢の観客が待ち受けていて、いよいよ御本社神輿の町内渡御が始まる。
 
 
9月9日   二宮神社(042-558-5636
(あきる野市二宮2252、JR五日市線・東秋留)

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