多摩川浅間神社例大祭

今から800年前の創建と言われる古い歴史を持つ多摩川浅間神社では神社の9合目から発掘された正観世音の立像の片足が欠けていたため、新たに足を鋳造して祀り、6月1日に神事を行ったということから現在も6月に例祭を行っている。2010 年は3年に1度の神幸祭の年にあたり、6月第1金曜日に宵宮祭、土曜日に例大祭式典、日曜日には午前7時半より神幸祭式典が行われ、8時に神社神輿が宮出しされて田園調布を巡幸し午後6時に還御する。

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神幸祭式典で祝詞を読む宮司
神社坂下で神幸祭の出発を待つ猿田彦命
神幸祭出発、一礼して猿田彦の先導を促す
 
多摩川浅間神社神幸祭出発  神社は多摩川駅南口を出て直ぐ、小高い丘の上に鎮座している。かっての古墳と言われる坂を登ると数並ぶ露店に囲まれて近代的な建物が建っている。都内唯一つの浅間造りだそうだが、立派な建築で、これが社殿?ととまどう。境内の真ん中には立派な神社神輿が据えられている。3年に1度の渡御とあって午前8時という朝早い宮出しにも拘わらず大勢の担ぎ手が坂下から境内にかけて詰めかけている。午前7時20分、宮司から宮出し式次第について説明があり7時半、大大鼓が鳴響きこれを合図に式が始まる。修祓、献饌、祝詞奏上、玉串礼拝、撤饌そして大大鼓で神事は終わり役員挨拶、乾杯、手締めで神輿出御となる。参道坂下には猿田彦が神幸行列の出発を待ちかねていたが、神輿が上がり役員が一礼すると立ち上がり神幸行列の先導役を務める。
 
神社神輿宮出し、午前8時、神輿が上がり参道の坂を下りて来る
参道の坂を降りると左折して多摩川駅に向かい田園調布を巡幸する

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神社神輿の宮出し  やがて、参道坂上から威勢の良い掛け声とともに神社神輿が下りて来る。駒札は浅間神社、台座3尺の桜と巴、八呎烏の3つの神紋が付いた立派な神輿だ。後には大勢の担ぎ手を従えて多摩川駅に向かい駅の手前から左折して田園調布を巡幸し賑やかな祭りの1日を彩る。
 
多摩川浅間神社  祭神・木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと) 創建は鎌倉時代の文治年間(1185~1190)と伝えられる。源頼朝が豊島郡滝野川松崎に出陣した時、夫の身を案じた北条政子が後を追って多摩川まで来た。その時わらじの傷が痛んだため、この地で傷の治療をすることにして逗留した際に亀甲山(かめのこやま)へ登ってみると富士山が鮮やかに見えた。富士吉田には、自分の守り本尊である浅間神社があるので、政子はその浅間神社に手を合わせ、夫の武運長久を祈り、身につけていた正観世音像をこの丘に建てたという。それ以来、村人たちはこの像を「富士浅間大菩薩」と呼び祀ったのが、この神社の起こりとされている。その後、承応元年(1652)5月に浅間神社表坂の土止め工事をしていた時に、九合目辺りから正観世音の立像が発掘された。多摩川で泥を洗い流すと片足が欠けていたため、新たに足を鋳造して祀り、6月1日に神事を行ったという。これにならい、現在も6月に例祭を行っている。
 
6月第1土・日曜日   多摩川浅間神社(℡03-3721-4050
大田区田園調布1-55-12(東急東横線、多摩川線、目黒線、南北線、日比谷線・多摩川駅)

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