玉の内風祭獅子舞

毎年8月第2土曜、三嶋神社の祭礼で舞われる獅子舞は悪魔除けの獅子といわれ、かっては雨乞いの時に演じられ、日の出町の無形民俗文化財に指定されている。明治15年の火災で曹洞宗の保寿院に保管されていた縁起書や記録類が焼失、伝えるものは無いが、古老によると400年くらい前に伝わったのではないかという。現存する3組の獅子頭のうち現在使われている獅子頭に弘化4年(1847)の年号が記されており、他の1組には文化7年(1810)という墨書がある。神社の境内で3庭を奉納してから、祇園囃子も賑やかに五穀豊穣、無病息災、家内安全を祈願して村回りをする。

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三嶋神社 大山祇大神、建御名方大神 、度重なる火災のため記録は残っていない。創建年代不明。御神体の神鏡は室町時代のものと云う。
 
拝殿で祭礼神事  獅子舞一行が玉の内会館から到着、一同昇殿して神事が始まる。神前には獅子頭が供えられる。
 
舞庭へ入場  笛方に導かれて四方、注連縄が張られた舞庭に花笠を被ったささら、その後から3匹の獅子が入場する。
 
玉の内風祭獅子舞  13時に玉の内会館出発、14時から15時まで三嶋神社で舞われる。獅子頭はシシ。黒塗り金目で鳥羽根をつけた棒角の男獅子をオオダイと呼び、ねじれ角の男獅子をキリという。雌獅子は頭に宝珠をつけている。笛にあわせて舞い、布団張、七道、花掛り、太刀掛り、竿掛り、神立、神切りの7庭の演目を伝えている。子供達が熱心に見ているが大きくなったら僕たちも踊りたい?
 
玉の内風祭獅子舞見学記  この神社も小高い丘の上にあり急な階段を上らなければならない。大昔、人々は神に祈るのに、村の丘か、山の良く見える場所で行ったという伝えを思い出す。珍しいと思ったのは此処の獅子舞には「風祭」という標題が付いていることだ。都市化が進み稲作が殆ど無くなった東京では風害を防ぐ祭りは稲城市百村で9月1日に行われている「風祭り」があるだけだ。雨乞いのために演じられたと言われているが、風祭という名がついている玉の内獅子舞は、昔は風除けの願いもこめて神に祈ったのであろう。神社に着いても人影は無く境内には、注連縄を張った舞庭だけが人待ち顔だ。やがて準備のために何人かの人が現れ、椅子を拭いたり給水の準備などを始める。午後1時20分頃遠くの方から太鼓の音が聞こえ始め、玉の内会館を出発した獅子舞一行が神社に近づいたことを知らせてくれる。到着すると獅子頭を拝殿内神前に据え役員、舞人、ささら達が昇殿して神事が始まる。獅子舞が始まるのは午後2時からで、両脇の笛に導かれて花笠を被ったささらと3匹の獅子が舞庭に入って来る。笛方が掛け声をかけ四方から大きな団扇で扇いでささらと舞人を涼ませる。会館から一緒に来たのか舞庭の周りには村人達が、この獅子舞を楽しんでいるが、特に子供たちが熱心に見ている姿が印象的だった。多摩の獅子舞を見るにつけ何時も思うことだが、過疎化の進地域では舞人の後継者が年々少なくなるとか、獅子舞を熱心に見ているこの子供達、良き後継者になってくれるのだろうか。
 
花笠を被った「ささら」と共に」舞う
 
 
8月第2土曜日  三嶋神社(℡042-597-0152または042-597-0511産業観光 課)
西多摩郡日の出町大久野8748 (JR青梅線「福生駅」より西東京バス平井廻り五日市行「落合」 )

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