筒粥祭

二宮神社で小正月の15日早朝に、篠竹の筒に入った粥の状態を見て、1年間の農作物の作柄と世の中を占う筒粥神事が行われる。この神事は、五穀の筒粥とも言われ1年の吉凶を占う粥占だ。早朝、3方竹で組んだ斎場に鍋を吊るして粥をつくるが同時に32本の篠竹筒を鍋の中に入れ、炊き上がるとこの篠竹を引き上げる。神職が神前でその篠竹を割り、竹筒につまった粥の分量を読み上げ総代たちが表に記入する。そしてこれを印刷して節分に参詣する氏子や参詣人に配布するというものだ。32本の筒は31種類の農作物と世の中を表し、篠竹に入った分量で各農作物の今年の吉凶と世の安泰を占う。筒粥神事に焚かれた火は当日早朝から行われる「どんどやき」に運ばれてれ点火され、また、神事が終ると参加者の1年の無事を祈念して粥が振舞われる。

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筒粥祭の次第  午前6時、総代たちが拝殿に上がり、神職が粥を煮る鍋を神前に置いて祝詞をあげ儀式が始まる。儀式が終ると鍋を境内に設けられた斎場に吊るして点火する。約30分で粥は煮上がり、鍋は神前に運び込まれ、中から32本の篠竹筒が取り出されて並べられる。神職はその1本1本を小刀で割り、中に入っている粥の量を1から10の数字で総代達に告げる。総代達は筒粥記に記された作物毎にその数字を記入して行く。最後が「世の中」で2007年は「10分(ぶ)」(最上)だった。

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二宮神社筒粥記に記されている作物の種類 鶯菜、大麦・小麦・うり、茄子、荏、かいこ、えんどう、大角豆、大豆、小豆、あさ、きび、もろこし、わせ栗、中て栗、おく栗、そば、わせ稗、中て稗、おくひえ、わせ田、中て田、おく田、おか田、ごま、芋、大こん、秋菜、世の中
 
鍋を吊るし点火する
燃え盛る 
斎場を囲み粥の煮あがるのを待つ
粥炊き上がり
 
篠竹を割り粥の入り具合を調べる 拝殿神前に鍋を置き、中から篠竹32本を取り出して1本づつ割って粥の入り具合を「大麦は8分(ぶ)」というように総代に伝える。
 
二宮神社筒粥記に数字で記す
篠竹に入った粥の状態
神事が終わり、一同の今年を祈り粥を振舞う
 
どんど焼き  二宮神社のどんど祭は朝真暗のうちに筒粥神事の火を貰って点火し天をも焦がす勢いだが、朝日が昇る前には火勢も衰える。
 

二宮神社と二宮の地名 二宮神社は小野一宮につづく武蔵六社宮の二宮として、国常立尊(くにとこたちのみこと)を祭神としている。古代にはこの地が多摩郡小河郷に属していたことから小河大明神と呼ばれていた。建立年代は不明で、社伝によれば藤原秀郷天慶の乱に際して戦勝を祈願したとされ、その後、源頼朝、北条氏政の崇敬を受け、天正19年(1591)、徳川家康の時代から代々15石の朱印状を与えられていた。 現在の本殿は、江戸時代に建立されたと言われ、鎌倉時代には当地付近に大石氏中興の祖とされる信重が城館を構え、5代にわたって居城としたとの記録がある。古来より神社には人々が集まり、門前町が形成されてきたが、この地もおのずと「二宮」の名がついた。 

 

1月15日   二宮神社(042-558-5636
あきる野市二宮2252(JR五日市線・東秋留)
 
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