大和町八幡神社例大祭

中野区大和町の八幡神社は、上沼袋村・枝村・大場村の鎮守で永承年間、源義家が奥州征伐の途中に陣を敷き、石清水八幡の遥拝所を設け軍陣祭を行い、それを見ていた村人が、義家の武勇を慕い、その跡に八幡社を建立したという古い歴史を持つ神社だ。本祭りは2年に1度で神社神輿、山車を中心に神幸行列が早稲田通り裏のお旅所から出御し7ヵ所の町内神酒所を巡り午後6時ごろ神社に宮入りする。陰の年には神社神輿は出御せず町内神輿が各町内を巡幸する。

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大和町八幡神社を訪ねる  神社は西武新宿線野方駅とJR中央線・高円寺駅のちょうど中間辺に鎮座している。神輿は神社からは出なくて早稲田通り近くのお旅所から出ると聞いていたが、何はともあれ先ず神社を訪ねたいと思い野方駅から歩いてみた。かっての農道がそのまま今の道路になったような住宅街の真ん中で、狭い道路が入り組んでいて尋ねる人も少なく行き着くのに一苦労。ちょうど神輿出御の時間が迫り祭り客は神輿の方に出払っていて境内は閑散、しかし境内や隣接する幼稚園の敷地などに露店が10軒ばかり立っていたので神輿が宮入りする夕方頃からは賑わうのだろう。
 
大和町八幡神社 ‘08年に創立950年祭を          
神幸行列の先頭は大和ばやし
ローカルな祭りには珍しい猿田彦命
 

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宮司と榊を持った神官
大大鼓を引っ張る子ども達(大人たち?)
昭和11年奉納の大大鼓
 
女神輿  担ぎ手の女性たち、あの炎天下、猛暑なんて何さ!とばかり
全員笑顔で如何にも楽しそうに担いでいる。
 
神社神輿  台座・2尺3寸(70)昭和3年、浅草・宮本卯之助商店製作、 大唐破風軒屋根・勾欄造りで胴と鳥居の木彫が見事。
 
神幸行列見学記  神輿が出御する早稲田通り近くのお旅所を目指したが、道の両側は住宅ばかりで猛暑を遮る日陰も無く目印になる何ものも無い。やっと大きなビルが見え始め早稲田通りに近づいた安堵感を覚える。大和町郵便局前信号標識を北に少し入ったマンシヨンの駐車場に大小神輿、お囃子のトラック、太鼓山車が据えられていて祭壇は設けられて居なかった。2時半を過ぎて漸く人が集まり出し神輿出御前の境内に似た雰囲気になって来た。予報では3時ころから雷雨ということだったが一向にその気配は無い。午後3時、出御前の簡単な儀式があり神幸行列が出発。「大和ばやし」が賑やかにお囃子を奏で、立派な面を被った猿田彦命が先導する。宮司と榊を持った神官が続き大勢の子ども達に曳かれた大太鼓が神輿の渡御を告げるように打ち鳴らされる。その後が女神輿で担ぎの女性達、みんなニコニコ顔で大張り切りだ。最後が男神輿だが、こちらは結構年配者も混じっている。地図で見るとこの神社の氏子地域はかなり広そうだが、通常見られる交代要員が後についておらず、出発前に救急車で運ばれた熱射病にかかった祭り関係者もいたことだし、この暑さの中、大丈夫なのか心配する。午後6時の宮入まで7ヵ所の神酒所を回るそうだから其処に交代要員が待っているのだろうか。ローカルな祭りとは言え、猿田彦命が先導し大大鼓には昭和11年9月奉納の墨書があって当時としてはかなり大きな太鼓だっただろう。神輿は昭和3年作、当時の盛んだった祭り風景が偲ばれる。この周辺は戦災にも遭わず古くからの住人も多いそうだが、時代の変遷と共に次第に簡略化されては来たのだろうが「歴史」を感じさせる印象深い祭りだった。
 
7月第4土、日曜日  八幡神社(℡03-3330-6377 .)  
中野区大和町2-30-3(JR・高円寺、西武新宿線・野方 )

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