観光スポット

津山城

Photo: denteru (CC BY 3.0)

岡山県北部の盆地に位置する津山城は、森忠政が慶長9年(1604年)から13年の歳月をかけて築いた壮大な平山城です。鶴山と呼ばれる丘陵を何段にも積み上げた石垣で固めた城郭は、往時には五重の天守を含む60棟以上の櫓が林立する西日本有数の巨城でした。明治の廃城令で建物の大半が取り壊されましたが、高さ45メートルにもおよぶ圧巻の石垣群は健在で、まるで石の要塞のように訪れる者を見上げさせます。

津山城が最も華やぐのは桜の季節です。城跡一帯に植えられた約1000本のソメイヨシノが一斉に花を開くと、石垣の上から幾重にも重なる桜の花のトンネルが出現し、「日本さくら名所100選」にも選ばれた圧巻の光景が広がります。石垣の間を縫うように続く桜並木を歩けば、見上げても見下ろしても桜、桜、桜。夜にはライトアップされた桜と石垣が闇に浮かび上がり、昼間の華やかさとはまったく異なる妖艶な美しさを見せてくれます。

2005年に復元された備中櫓は、城内に畳敷きの御殿建築を取り込んだ珍しい構造で、内部では津山城の歴史や城下町の暮らしについての展示を見学できます。城跡の頂上からは津山盆地を取り囲む中国山地の山々が一望でき、眼下には吉井川が静かに流れています。B’zの稲葉浩志の出身地としても知られる津山の街には、ホルモンうどんや津山餃子といったご当地グルメが根付いており、城下町散策と食べ歩きを組み合わせた旅が楽しめます。