世界遺産に登録をされている宮島には、海沿いにある厳島神社や有名な大鳥居だけでなく、内陸部には弥山(みせん)とよばれる標高535メートルの霊峰があります。3つの登山ルートがあり、それぞれ眺望や特色が異なります。そこで今回はその違いやそれぞれの見どころを詳しくご紹介していきます。
展望のよいスポットが充実!「大聖院コ-ス」
坂道が多く石段は2000段と非常にハードなコースであるが、3つあるコースの中でもっとも眺望のよいコース。所要時間は片道1時間半~2時間で、大聖院から弥山山頂までは約3キロの道のり。歴史的建造物や石仏などが多く、途中には白糸の滝もあり、歴史と自然を感じられる。道は舗装されており、比較的歩きやすい。
「大聖院コ-ス」の見どころ
麓にある大聖院は、1200年以上の歴史がある宮島で最も歴史の古い寺院で、とても見応えがある。さらに大聖院から徒歩10分の場所にある白糸の滝は、厳島八景の一つで落差14メートル、和歌や俳句にも詠まれたことのある滝。さらに15分ほど歩いた先にある里見茶屋跡は、標高166メートルにある絶景ポイント。ここからは厳島神社のシンボルである大鳥居や宮島の街並みを一望できる。ちょうどコースの中間地点には、幕岩とよばれる大きな岩があり、その大きさは高さ30メートル、長さ150メートル以上の巨大な一枚岩。ゴール15分前の地点には、鯨岩と呼ばれる岩があり、岩の上には潮吹き穴がある。視界がとても開けており、絶景を一望できる。
定番コース!「紅葉谷コース」
四季の移ろいを楽しめる定番コース。特に秋には紅葉の美しいスポットとして知られている。所要時間は片道1時間半~2時間で、紅葉谷駅から弥山山頂までは約.2.5キロの道のり。前半は比較的緩やかな山道であるが、後半はやや急な階段が80段続く。
「紅葉谷コース」の見どころ
登山口近くにある紅葉谷公園は、約700本のモミジがあり秋には絶景を楽しむことができ、夏は新緑の美しいスポット。登山口近くには原始林石碑があり、1929年に弥山は天然記念物に指定されている。ルート後半にある鎌石は、ハンマーの形をした岩で別名ハンマーロックと呼ばれており、巨岩奇石が続く独創的な光景を見ることができる。そして天然橋を境に、約80段の石段が続くややハードな道のりが続き、紅葉谷分岐点にぶつかる。
左はロープウエー獅子岩駅への道となり、右に約20分登ると弥山本堂と霊火堂の広場となる。霊火堂はこのコースのメジャーな見どころの一つで。御堂を建て修行に使った火が1200年以上も燃え続けており、「消えずの火」と伝えられている。近年はパワースポットとしても注目されており、ここに絵馬を3回以上奉納すると願いが叶うと言われている。
弥山原始林を歩く!「大元コース」
天然記念物に指定されている弥生原生林を歩くコースで、緑豊かで巨岩も多く、自然散策を楽しめる。所要時間は片道2時間~2時間半で、大元神社から弥山山頂までは約.3.2キロの道のり。前前半は比較的緩やかなコースであるが、後半は傾斜が急でやや険しい道のりとなる。分岐点が多いコースなので、道に迷わないように注意が必要。
「大元コース」の見どころ
このコースには1万年以上前からの原生林が残されており、うっそうと生い茂る森林はとても見応えがある。柿葺屋根が日本で最も古いと言われる大元神社がスタート地点。聖観音、大師講、不動明王の石仏群や、高さ約8メートル、長さ約20メートルの不思議な巨岩が多数点在している富士岩、隙間から冷たい魔法の風が吹くと言われている風吹き岩などが見どころ。この岩の前にある大師堂は、弘法大師を祀った小さなお堂と伝えられている。ゴール地点前の岩屋大師も見どころの一つ。弘法大師が修行をしたと伝えられる巨岩で、畳20枚分ほどに広く、奥に弘法大師や不動王が祀られている。
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