極楽寺

鎌倉の西端、極楽寺坂切通しの名の由来ともなったこの寺は、正元元年(1259年)に北条重時の発願により、忍性(にんしょう)を開山として創建された真言律宗の古刹です。忍性は奈良・西大寺の叡尊に師事した高僧で、貧者・病者の救済に生涯を捧げた「医王如来の化身」と称された人物でした。鎌倉時代には49の子院を擁する大伽藍を誇ったが、度重なる火災と風水害により往時の規模は失われた。
現在の本堂は安永年間(1772〜1781年)の再建で、御本尊の木造釈迦如来立像は「清凉寺式」と呼ばれる様式の鎌倉時代の作です。寺宝の木造十大弟子立像(重要文化財)は鎌倉彫刻の傑作として名高く、毎年4月7〜9日の「仏生会」期間中のみ一般公開される秘仏転法輪蔵も見逃せない。境内の収蔵庫「宝物館」は春と秋に特別公開され、忍性ゆかりの品々を間近に拝観できます。
忍性が鎌倉に設けた施薬院・悲田院の精神は今も寺に息づいており、境内には忍性の供養塔である五輪塔が静かに佇む。極楽寺坂切通しを抜けると由比ヶ浜の海が広がり、鎌倉と藤沢を結ぶ交通の要衝としてこの寺が果たした歴史的役割を体感できます。
江ノ電「極楽寺駅」は関東の駅百選にも選ばれた趣のある木造駅舎で、ドラマや映画のロケ地として知られる。駅から寺へ続く小径は紫陽花の季節に彩りを増し、鎌倉の紫陽花名所のひとつに数えられる。秋には境内の楓が鮮やかに色づき、観光客で賑わう鎌倉中心部とは対照的な静寂の中で、中世の祈りの空気に浸ることができます。
見どころ・おすすめ
重文・十大弟子立像
寺宝の木造十大弟子立像は重要文化財で鎌倉彫刻の傑作として名高いです。春と秋の宝物館特別公開で間近に拝観できます。
忍性の社会福祉精神
開山の忍性は貧者・病者の救済に生涯を捧げた高僧です。鎌倉に施薬院・悲田院を設けた精神が今も寺に息づいています。
江ノ電・極楽寺駅
関東の駅百選にも選ばれた趣のある木造駅舎が最寄りです。極楽寺坂切通しを抜けると由比ヶ浜の海が広がります。
基本情報
| 住所 | 〒390-0815 長野県松本市深志二丁目 |
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