中尊寺

嘉祥3年(850年)、比叡山延暦寺の高僧・慈覚大師円仁によって開山された中尊寺は、東北仏教文化の礎を築いた天台宗の古刹です。その後、奥州藤原氏初代・藤原清衡が長治2年(1105年)から約20年の歳月をかけて大規模な堂塔の造営を行い、仏国土(浄土)を現世に表現しようとしました。前九年・後三年の役で命を落とした人々の霊を敵味方なく慰めるという清衡の願いが、この壮大な伽藍に込められています。
金色堂は天治元年(1124年)に上棟された、創建当初から残る唯一の建造物です。堂内の須弥壇には阿弥陀如来を中心に観音菩薩・勢至菩薩・地蔵菩薩・持国天・増長天の諸仏が安置され、柱や壁面は金箔・夜光貝の螺鈿・透かし彫りの金具で覆い尽くされています。藤原清衡・基衡・秀衡の遺体と泰衡の首級が須弥壇内に納められており、考古学的にも極めて貴重な存在です。
2011年に「平泉─仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群─」として世界文化遺産に登録されました。讃衡蔵(さんこうぞう)には国宝・重要文化財を含む約3000点の寺宝が収蔵されています。春は月見坂の桜、秋は境内一面の紅葉が参道を彩ります。
毎年5月の「藤原まつり」では源義経公東下り行列が再現され、全国から数十万人の参拝者が訪れます。参道の月見坂は樹齢300年を超える杉並木に囲まれ、四季を通じて荘厳な雰囲気を湛えています。奥州藤原氏四代の栄華と平和への祈りを今に伝える、日本仏教史上かけがえのない聖地です。
見どころ・おすすめ
国宝・金色堂
天治元年(1124年)建立の金色堂は、堂内すべてが金箔・螺鈿・透かし彫りで覆い尽くされた平泉黄金文化の象徴です。藤原三代の遺体が須弥壇内に安置されています。
世界文化遺産
2011年に「平泉─仏国土を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群」として世界遺産に登録されました。奥州藤原氏が浄土思想に基づき築いた文化遺産です。
藤原まつり(5月)
毎年5月に開催される藤原まつりでは、源義経公東下り行列が再現されます。春は月見坂の桜、秋は境内一面の紅葉が参道を彩ります。
基本情報
| 住所 | 〒021-4102 岩手県西磐井郡平泉町 |
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