石山寺

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琵琶湖から流れ出る瀬田川の畔、天然記念物の珪灰石(けいかいせき)がむき出しになった奇観の上に堂宇が建つ石山寺は、天平19年(747年)に聖武天皇の勅願により良弁僧正が開基した東寺真言宗の大本山です。寺名はこの巨大な珪灰石の岩盤に由来しており、国の天然記念物に指定されたこの奇岩群は境内随所で地表に露出して独特の景観を生み出しています。
本堂は滋賀県最古の木造建築で国宝に指定されており、正堂は平安時代中期、礼堂は淀殿の寄進による慶長7年(1602年)の改築です。多宝塔もまた国宝で、建久5年(1194年)に源頼朝が寄進したもので日本最古の多宝塔として知られます。均整のとれた美しい姿は多宝塔建築の理想形とされ、建築史において極めて重要な遺構です。
寛弘元年(1004年)、紫式部がこの寺に参籠し、八月十五夜の琵琶湖に映る月を眺めながら「源氏物語」の構想を練ったという伝承は広く知られています。本堂の一角には「源氏の間」として紫式部が執筆したとされる部屋が再現され、寺宝として紫式部に関する絵巻や資料が豊かに残されています。平安時代には「石山詣」が貴族の間で流行し、清少納言・和泉式部・菅原孝標女など多くの女流文学者がこの寺を訪れました。
四季を通じて花の名所として名高く、春は桜、初夏はツツジ、秋は紅葉、冬は雪景色と、それぞれの季節に合わせたライトアップイベントが開催されます。特に秋の「あたら夜もみじ」は紅葉に彩られた境内が幻想的に照らし出され、多くの来訪者を魅了します。京阪石山坂本線の石山寺駅から徒歩10分という便の良さもあり、文学と自然美を同時に堪能できる近江の名刹として四季折々の参拝者が絶えません。
見どころ・おすすめ
源氏物語ゆかりの寺
紫式部がこの寺に参籠し、琵琶湖に映る月を眺めながら源氏物語の構想を練ったと伝わります。本堂には「源氏の間」が再現されています。
国宝の本堂と多宝塔
本堂は滋賀県最古の木造建築で国宝です。建久5年に源頼朝が寄進した多宝塔は日本最古の多宝塔として国宝に指定されています。
天然記念物の珪灰石
寺名の由来となった巨大な珪灰石の岩盤が境内随所で地表に露出し、独特の景観を生み出しています。国の天然記念物です。
基本情報
| 住所 | 石山寺, 大津市, 滋賀県 |
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