金刀比羅宮
象頭山の中腹に鎮座する金刀比羅宮は、大物主神と崇徳天皇を御祭神として祀り、古くから海上安全・五穀豊穣の守護神として全国の船乗りや漁師から絶大な信仰を集めてきました。創建の時期については諸説ありますが、大物主神がこの山に行宮を営んだのが起源とも、古代にインドの毘沙門天(クンビーラ)信仰が伝わり金毘羅大権現として祀られたのが始まりともいわれます。「こんぴらさん」の愛称で親しまれ、江戸時代には「一生に一度はこんぴら参り」と言われるほど庶民の憧れの巡礼地でした。
御本宮までの石段は785段、奥社の厳魂神社までは合計1368段に及び、この長い石段の参詣道こそが金刀比羅宮最大の特徴です。かつて自ら参拝できない人が飼い犬に初穂料と道中の食費を託して代参させた「こんぴら狗」の風習は、この社への信仰の深さを物語るエピソードです。御本宮の拝殿から望む讃岐平野の展望は絶景で、晴れた日には瀬戸内海の島々まで見渡せます。
境内には円山応挙の障壁画を収めた表書院(重要文化財)や、高橋由一の油絵コレクションを常設展示する日本最古の美術館のひとつである高橋由一館など、芸術的にも見応えのある施設が充実しています。旭社は天保年間に建立された高さ約18mの壮麗な社殿で、柱や壁面に施された精緻な彫刻は当時の職人技術の粋を伝えます。
毎年10月9日から11日にかけての「例大祭」では、神輿が石段を下り御旅所へ渡御する勇壮な神事が行われます。特にお頭人と呼ばれる少年が馬上で練り歩く「お頭人様」の行列は華やかです。参道の石段沿いには土産物店や讃岐うどんの名店が軒を連ね、名物の「灸まん」や「おいりソフト」を楽しみながらの参詣も醍醐味のひとつです。海の安全を祈る信仰の山として、また讃岐の文化・芸術の殿堂として、「こんぴらさん」は四国を代表する聖地であり続けています。
見どころ・おすすめ
785段の石段参道
御本宮まで785段、奥社まで1368段の石段が金刀比羅宮最大の特徴です。「こんぴら狗」に代参させる風習があったほど篤い信仰を集めています。
海上安全の守護神
大物主神を祀り、古くから海上安全・五穀豊穣の守護神として全国の船乗りや漁師から絶大な信仰を集めてきました。
円山応挙と高橋由一
表書院(重文)には円山応挙の障壁画が収められています。高橋由一館は日本最古の美術館のひとつで、油絵コレクションを常設展示しています。
基本情報
| 住所 | 〒766-8501 香川県仲多度郡琴平町字川西1 |
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