高野山

Photo: baggio4ever (CC BY 3.0)
和歌山県北部、標高約800メートルの山上盆地に広がる高野山は、弘仁7年(816年)に弘法大師空海が嵯峨天皇から下賜された地に開いた真言密教の総本山です。周囲を千メートル級の八つの峰が蓮の花びらのように取り囲む地形は、空海が密教の修行にふさわしい霊地として選んだとされ、1200年の時を経た今もなお荘厳な宗教都市としての佇まいを保ち続けています。山上には117もの寺院が集まり、そのうち52カ寺が宿坊として参拝者を受け入れています。
高野山の最も神聖な場所が奥の院です。約2キロメートルにわたる参道の両側には、戦国武将から近代の企業まで約20万基ともいわれる墓碑や供養塔が杉木立の中に並び、日本の歴史そのものが石に刻まれた巨大な霊場となっています。織田信長、豊臣秀吉、武田信玄、上杉謙信といった戦国の覇者たちがここでは敵味方なく眠りについており、参道の奥には弘法大師が今も瞑想を続けているとされる御廟が鎮座しています。御廟橋を渡った先の空気は一段と張りつめ、燈籠堂に灯る無数の献燈が永遠の祈りを照らし続けています。
宿坊に泊まれば、朝の勤行に参加して僧侶の読経を間近に体験し、精進料理に舌鼓を打つという、日常とはまったく異なる時間の流れを味わうことができます。壇上伽藍の根本大塔は鮮やかな朱色に塗られた高さ約49メートルの多宝塔で、堂内には立体曼荼羅の世界が再現されています。ユネスコ世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の中核を担う高野山は、宗教と自然が融合した唯一無二の聖地として世界中から巡礼者と旅行者を迎え入れています。
見どころ・おすすめ
約20万基の墓碑が並ぶ奥の院
約2kmの参道に織田信長・豊臣秀吉・武田信玄ら約20万基の墓碑が杉木立に並ぶ巨大霊場。奥には弘法大師が今も瞑想を続けるとされる御廟が鎮座。
宿坊で朝の勤行と精進料理
117寺院中52カ寺が宿坊として開放。朝の勤行で僧侶の読経を間近に体験し、精進料理に舌鼓。日常とはまったく異なる時間の流れを味わえます。
壇上伽藍の朱色の根本大塔
弘法大師空海が816年に開いた真言密教の総本山。高さ約49mの根本大塔内に立体曼荼羅を再現。世界遺産「紀伊山地の霊場」の中核をなす聖地です。
基本情報
| 住所 | 〒648-0211 和歌山県伊都郡高野町 |
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