修学院離宮

比叡山の麓に静かに佇む修学院離宮は、後水尾上皇が1659年に造営した山荘で、日本庭園の最高峰とも称される宮内庁管轄の離宮です。上離宮・中離宮・下離宮の三つの庭園を松並木の田畑道で結ぶ構成は、周囲の田園風景までも借景として取り込む壮大なスケールを持っています。参観には事前申込が必要だが、その手間を補って余りある感動がここにはある。
上離宮の浴龍池に立ったとき、目の前に広がるのは池越しに連なる東山の稜線と、遠く京都市街を見渡す絶景です。池の水面に映る空と木々の色は季節ごとにまったく異なり、新緑の五月、紅葉の十一月はとりわけ息を呑む美しさとなります。後水尾上皇が自ら設計に携わったというこの庭は、自然の地形を最大限に活かしながら人工の美を溶け込ませた傑作と言ってよい。
中離宮の客殿に施された霞棚は、桂離宮の桂棚・醍醐寺の醍醐棚と並ぶ天下三棚のひとつに数えられ、その繊細な意匠は見る者を惹きつけてやまない。下離宮の寿月観から上離宮まで歩く道のりでは、水田を抜ける風と蛙の声が都会の喧騒を完全に遮断してくれる。叡山電鉄修学院駅から徒歩二十分ほどの道のりもまた、離宮への期待を高める静かな散歩となるだろう。
見どころ・おすすめ
後水尾上皇の造営した庭園傑作
上・中・下三つの離宮を松並木で結ぶ壮大な構成。周囲の田園風景までも借景に取り込んだ日本庭園の最高峰と称されます。
浴龍池と東山の絶景
上離宮の浴龍池から望む東山の稜線と京都市街の眺望は格別。新緑の5月、紅葉の11月はとりわけ息を呑む美しさです。
宮内庁への事前申込制
参観には宮内庁への事前申込が必要ですが手間を補って余りある感動が。叡山電鉄修学院駅から徒歩約20分の道のりも静かな散歩になります。
基本情報
| 住所 | 〒606-8003 京都府京都市左京区修学院後安堂修学院宮ノ前 |
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