上賀茂神社

賀茂別雷大神(かもわけいかづちのおおかみ)を御祭神とする上賀茂神社は、正式名称を賀茂別雷神社といい、京都で最も古い歴史を持つ神社のひとつです。社伝によれば、神武天皇の御代に御祭神が現在の御降臨の地である神山に降り立ったのが始まりとされ、天武天皇6年(677年)に現在の社殿の基が造営されました。平安遷都以前からこの地に勢力を持った賀茂氏の氏神であり、王城鎮護の社として朝廷から最高の崇敬を受けてきました。
本殿と権殿はともに国宝に指定されており、文久3年(1863年)の造替による流造の典型的な姿を見せます。実はこの「流造」の原型こそ上賀茂神社の社殿にあるとされ、全国の神社建築に多大な影響を与えました。細殿前に円錐形に盛られた「立砂」は御祭神が降臨した神山を模したもので、清めの砂の起源ともいわれます。広大な芝生の境内を小川「ならの小川」が流れる景観は、平安貴族たちが愛でた風雅をそのまま伝えています。
毎年5月15日の「葵祭(賀茂祭)」は、下鴨神社とともに斎行される京都三大祭のひとつで、平安装束をまとった約500名の行列が京都御所から上賀茂神社まで約8キロの道のりを練り歩きます。源氏物語にも描かれたこの祭は、日本の祭の中でも最も雅やかで優美とされ、勅祭として千年以上の歴史を持ちます。
1994年にユネスコ世界文化遺産「古都京都の文化財」の構成資産として登録されました。境内を流れる御手洗川では夏の「足つけ神事」が行われ、清流に足を浸して無病息災を願います。毎月第4日曜日の「手づくり市」には地元の工芸品や食品が並び、地域に開かれた神社として賑わいを見せます。早朝の境内は参拝者もまばらで、神山を背景に広がる清浄な空間の中に、千年の都を守り続けた古社の気品が漂います。
見どころ・おすすめ
国宝の本殿と権殿
本殿と権殿はともに国宝で、流造の原型とされる神社建築です。京都最古の歴史を持つ社で、世界文化遺産に登録されています。
葵祭(5月15日)
京都三大祭のひとつ葵祭では平安装束の約500名の行列が京都御所から8kmを練り歩きます。源氏物語にも描かれた日本の祭の原型です。
立砂の清め
細殿前の円錐形の立砂は御祭神が降臨した神山を模したもので、清めの砂の起源とされます。ならの小川が流れる境内は平安の風雅を伝えます。
基本情報
| 住所 | 〒603-8035 京都府京都市北区上賀茂池殿町 |
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