鞍馬寺

宝亀元年(770年)、唐招提寺の開祖・鑑真和上の高弟であった鑑禎上人が毘沙門天を感得し、鞍馬山に草庵を結んだのが鞍馬寺の起源です。延暦15年(796年)には藤原伊勢人が千手観音を祀って伽藍を整え、その後、護法魔王尊も合わせて「尊天」として三身一体の本尊を形成しました。鞍馬弘教の総本山として、宇宙の大霊である尊天の信仰を説く独自の教えを伝えています。
鞍馬寺を語る上で欠かせないのが、幼名「牛若丸(遮那王)」こと源義経の伝説です。平治の乱で父・源義朝を失った牛若丸は7歳でこの寺に預けられ、僧になるべく学問に励みました。しかし夜ごと僧坊を抜け出して奥の院付近で天狗と修行を積んだという伝承が残り、境内の「義経堂」や「背比べ石」「木の根道」など随所に義経ゆかりの史跡が点在します。険しい山道に張り出した杉の根が地表を覆う「木の根道」は、牛若丸が跳躍の修行をした場とされています。
本殿金堂は標高約410mの山上に位置し、正面に広がる石畳の「星曼荼羅」は宇宙のエネルギーが最も集まる場所とされるパワースポットです。仁王門から本殿までは九十九折の参道を約30分かけて登りますが、ケーブルカーを利用して山上近くまで行くこともできます。霊宝殿には国宝の毘沙門天三尊像をはじめ、鞍馬の歴史と自然を紹介する展示が充実しています。
毎年10月22日の夜に行われる「鞍馬の火祭」は京都三大奇祭のひとつに数えられ、由岐神社の祭礼として地元の氏子たちが巨大な松明を担いで狭い参道を練り歩く勇壮な火の祭典です。「サイレイヤ、サイリョウ」の掛け声が山中に響き渡り、最大で長さ約5m・重さ約80kgの大松明が火の粉を散らしながら石段を登る光景は圧巻です。新緑の季節にはヒマラヤ原産のシャクナゲが山肌を彩り、鞍馬山から貴船へと抜ける山越えのハイキングコースは京都の自然を満喫できる人気のルートとなっています。
見どころ・おすすめ
牛若丸(義経)伝説
源義経が幼少期に天狗と修行を積んだ伝説の地です。義経堂・背比べ石・木の根道など随所に義経ゆかりの史跡が点在しています。
宇宙のパワースポット
本殿金堂前の石畳「星曼荼羅」は宇宙のエネルギーが最も集まる場所とされます。宇宙の大霊「尊天」を本尊とする独自の信仰を伝えます。
鞍馬の火祭(10月)
10月22日の鞍馬の火祭は京都三大奇祭のひとつです。由岐神社の例祭で、大松明を担いだ若者が夜の参道を練り歩きます。
基本情報
| 住所 | 〒601-1111 京都府京都市左京区鞍馬 |
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