東福寺

Photo: Hyppolyte de Saint-Rambert (CC BY-SA 4.0)
京都五山のひとつに列せられる東福寺は、嘉禎2年(1236年)に摂政・九条道家が奈良の東大寺と興福寺に匹敵する大寺院を目指して創建した臨済宗の巨刹です。寺名は東大寺の「東」と興福寺の「福」から一字ずつ取って名づけられました。19年の歳月をかけて完成した伽藍は、室町時代の最盛期には塔頭25院を擁する壮大な禅宗寺院でした。三門は室町初期の建築で、禅寺の三門としては日本最古かつ最大級として国宝に指定されています。
東福寺の名を秋の京都に轟かせるのが、通天橋から望む渓谷「洗玉澗」の紅葉です。約2000本のカエデが谷を埋め尽くし、紅葉の海のなかに通天橋が架かる光景は、京都随一の紅葉の名所として多くの人を惹きつけてやまません。開山堂と通天橋を結ぶ回廊を歩きながら眼下に広がる錦の絨毯を眺める体験は、一度味わえば生涯忘れることのない鮮烈な記憶になるでしょう。ちなみに桜の季節の木がないのは、修行の妨げになるとして桜をすべて切り払ったという禅寺らしい逸話が残っています。
方丈庭園は昭和の名作庭家・重森三玲が手がけた四つの庭からなり、北庭の市松模様の苔と石は現代アートを思わせる斬新なデザインで、伝統と革新が融合した庭園芸術の傑作です。南庭の枯山水は荒海に浮かぶ五山を表現し、東庭は北斗七星を石柱で表すなど、庭ごとに異なるテーマが展開されています。紅葉の季節以外にも、新緑の青もみじや冬の凛とした空気のなかで味わう禅の庭は格別で、一年を通じて訪れる価値のある寺です。
見どころ・おすすめ
約2000本のカエデが埋める通天橋の紅葉
京都五山のひとつ。通天橋から見下ろす渓谷「洗玉澗」を約2000本のカエデが埋め尽くす錦の絨毯は京都随一の紅葉名所です。
重森三玲の市松模様の方丈庭園
昭和の名作庭家・重森三玲の四つの庭。北庭の苔と石の市松模様は現代アートの先駆け、南庭は荒海に浮かぶ五山、東庭は北斗七星を石柱で表現。
日本最古・最大級の国宝三門
室町初期建築の三門は禅寺として日本最古かつ最大級で国宝。桜をすべて切り払ったという禅寺らしい逸話も。青もみじの新緑も格別です。
基本情報
| 住所 | 〒605-0977 京都府京都市東山区深草本寺山町15-778 |
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