永観堂

Photo: Martin Falbisoner (CC BY-SA 4.0)
「もみじの永観堂」の異名をとる禅林寺は、貞観5年(863年)に弘法大師空海の弟子・真紹が藤原関雄の別荘を譲り受けて創建した浄土宗西山禅林寺派の総本山です。平安時代末期の住職・永観律師の名にちなんで「永観堂」と呼ばれるようになりました。古今和歌集に「奥山の岩垣もみぢ散りぬべし照る日の光見る時なくて」と詠まれるなど、紅葉の美しさは千年以上前から知られており、京都でもっとも早くから紅葉の名所として愛されてきた寺院です。
永観堂を特別な存在にしているのが、本尊の「みかえり阿弥陀」です。永観律師がある夜、阿弥陀仏の周囲を念仏を唱えながら歩いていると、須弥壇から降りてきた阿弥陀仏が前を歩き始めました。驚いて立ち止まった永観に、阿弥陀仏は左肩越しに振り返り「永観、遅し」と声をかけたという言い伝えがあります。顔を左に向けて肩越しに後ろを見つめるこの阿弥陀像は、遅れる者を待ち、寄り添う慈悲を体現した唯一無二の仏像です。
約3000本のカエデに覆われた境内は、秋になると燃え立つような紅に染まります。多宝塔へと続く石段を紅葉が覆うトンネルは息をのむ美しさで、塔の上から見下ろす京都市街と紅葉の共演は永観堂ならではの絶景です。夜間の特別拝観では、ライトアップされた紅葉が放生池の水面に映り込み、昼間とはまったく異なる幻想的な世界が出現します。新緑や雪景色の季節も趣深く、京都の四季の移ろいを最も美しい形で見せてくれる寺のひとつです。
見どころ・おすすめ
千年前から「もみじの永観堂」
古今和歌集にも詠まれた紅葉の名所。約3000本のカエデが燃え立つように色づき、多宝塔への石段の紅葉トンネルは息をのむ美しさです。
「永観、遅し」のみかえり阿弥陀
左肩越しに振り返り「永観、遅し」と声をかけたという唯一無二の阿弥陀像。遅れる者を待ち寄り添う慈悲を体現した本尊です。
夜間拝観で放生池に映る紅葉
京都でいち早く夜間特別拝観を始めた寺院。ライトアップされた紅葉が放生池の水面に映り込み、昼とはまったく異なる幻想的な世界が出現します。
基本情報
| 住所 | 〒606-8444 京都府京都市左京区鹿ヶ谷徳善谷町飛地永観堂町 |
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