建仁寺

Photo: Asturio Cantabrio (CC BY-SA 4.0)
建仁2年(1202年)、日本に臨済禅を広めた栄西(ようさい)禅師が、鎌倉幕府二代将軍・源頼家の庇護のもとに開創した建仁寺は、京都最古の禅寺としてその名を禅宗史に刻んでいます。当初は天台・真言・禅の三宗兼学の寺院でしたが、第十一世の蘭渓道隆の時代に純粋な臨済禅の道場となりました。栄西は中国・宋から茶の種子と喫茶の法を持ち帰った「茶祖」としても知られ、著書「喫茶養生記」は日本の茶文化の出発点とされています。
法堂(はっとう)の天井に描かれた「双龍図」は、平成14年(2002年)に創建800年を記念して小泉淳作画伯が約2年の歳月をかけて描いた迫力の水墨画で、畳108枚分の巨大な龍が天を翔ける姿は参拝者の目を釘付けにします。方丈前の「大雄苑」は白砂に巨石を配した枯山水庭園で、加藤熊吉の作庭とされ、簡潔な構成の中に禅の境地が表現されています。
国宝「風神雷神図屏風」は俵屋宗達の最高傑作として日本美術史に燦然と輝く作品です。金地に墨と彩色で描かれた風神と雷神の躍動感あふれる姿は、後に尾形光琳・酒井抱一にも模写され、琳派の源流となりました。現在は京都国立博物館に寄託されていますが、建仁寺には精巧な高精細デジタル複製が展示されており、間近で鑑賞することができます。
祇園の花見小路に面した立地ながら、一歩境内に入ると喧騒が嘘のように消え、禅寺特有の凛とした空気に包まれます。方丈では写経体験が常時受け付けられており、墨を磨り般若心経を写す時間は日常を離れた静寂のひとときです。毎年4月20日の栄西禅師誕生会にあわせて「四頭茶会」が催され、中国宋代の茶礼を再現した古式ゆかしい点前は国の重要無形民俗文化財に指定されています。禅と茶と芸術が渾然一体となった、京都の文化の粋を凝縮した寺院です。
見どころ・おすすめ
双龍図
法堂の天井に描かれた「双龍図」は畳108枚分の巨大な水墨画です。創建800年を記念して小泉淳作画伯が約2年をかけて描きました。
国宝・風神雷神図屏風
俵屋宗達の最高傑作「風神雷神図屏風」は琳派の源流となった国宝です。高精細デジタル複製が境内で常時展示されています。
茶祖・栄西の寺
開祖の栄西は日本に茶の文化を伝えた「茶祖」です。方丈前の枯山水庭園「大雄苑」は白砂に巨石を配した禅の境地を表現しています。
基本情報
| 住所 | 〒605-0805 京都府京都市東山区祇園町南側 |
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