醍醐寺

Photo: Nekosuki (CC BY-SA 4.0)
貞観16年(874年)、弘法大師空海の孫弟子にあたる理源大師聖宝が笠取山の山頂付近に准胝観音と如意輪観音を祀る小堂を建立したのが醍醐寺の始まりです。聖宝が山中で出会った地主神・横尾明神から「醍醐味なるかな」と清水を称えられたという故事が寺名の由来とされます。その後、醍醐天皇の深い帰依を受けて山上の上醍醐から山麓の下醍醐にかけて壮大な伽藍が整えられ、真言宗醍醐派の総本山として栄えました。
応仁の乱で堂宇の大半が焼失しましたが、五重塔だけは天暦5年(951年)の建立以来一度も失われることなく現存しており、京都府内最古の木造建築物として国宝に指定されています。高さ約38mの均整のとれた姿は平安時代の建築美の粋を伝えます。金堂は紀州の満願寺から豊臣秀吉の命で移築されたもので、平安時代後期の寝殿造の面影を残す国宝建築です。三宝院の表書院は桃山時代の書院造の代表作で、特別名勝・特別史跡の庭園とともにユネスコ世界文化遺産「古都京都の文化財」の構成資産に含まれています。
慶長3年(1598年)、豊臣秀吉が催した「醍醐の花見」は日本史上最も豪華な花見として語り継がれています。秀吉は約700本の桜を各地から移植させ、約1300人を招いて盛大な宴を開きました。この故事にちなみ、毎年4月の第2日曜日には「豊太閤花見行列」が催され、桃山時代の装束をまとった行列が境内を練り歩きます。
霊宝館には国宝・重要文化財を含む約10万点以上の寺宝が収蔵され、仏像・絵画・古文書の質と量はともに日本有数です。春の枝垂桜は境内を淡紅色に染め、特に霊宝館前の大枝垂桜は樹齢180年を超える見事な古木です。秋には弁天堂周辺のモミジが池面に映り込む鮮やかな紅葉が広がり、平安から桃山にかけての歴史の重層を体感できる京都屈指の名刹です。
見どころ・おすすめ
醍醐の花見
慶長3年に豊臣秀吉が催した「醍醐の花見」は日本史上最も豪華な花見です。約700本の桜を移植し約1300人を招いた壮大な宴でした。
国宝・五重塔
天暦5年(951年)建立の五重塔は京都府内最古の木造建築物で国宝です。金堂・三宝院表書院も国宝に指定されています。
世界文化遺産
三宝院の庭園は特別名勝・特別史跡で、世界文化遺産「古都京都の文化財」の構成資産です。上醍醐から下醍醐にかけて壮大な伽藍が広がります。
基本情報
| 住所 | 〒601-1351 京都府京都市伏見区醍醐切レ戸町醍醐伽藍町寶はし |
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