今回ご紹介するスポットは、埼玉県の春日部市にある首都圏外郭放水路です。ここは別名「地下神殿」ともいわれ、都市を守る日本の誇り高い技術を学べる施設なのです。今回はその概要や見どころをご紹介していきます。
首都圏外郭放水路の概要
首都圏外郭放水路とは、埼玉県春日部市の国道16号の地下約50メートルに建設された世界最大級の地下河川で1992年に着工し、2006年6月に完成した施設。河川が増水してあふれそうになった時、中川・倉松川・大落古利根川などの中小河川の洪水を地下に取り込み、地下50メートルにある総延長6.3キロメートルのトンネルを通して江戸川へ排水する機能を持つ。各河川から洪水を取り入れる流入施設、地下で貯水・流下する地下水路、地下水路から洪水を排出する排水機場で構成されており、「地下神殿」と呼ばれている。住宅地などへの河川の氾濫を防ぎ、災害に強い町づくりを進める日本の誇り高い技術について知識を深めることができる。
事前予約が必要な見学会への参加
見学には公式サイトもしくは電話で事前予約が必要で、28日前(4週間前)から受付を開始、定員に達し次第、締切となる。料金は無料、個人見学は1日3回定員25名、開催日時は火、水、木、金の平日限定。安全対策の観点から、参加できるのは小学生以上に限定されている。見学会では集合場所となっている地底探検ミュージアム 龍Q館で、その概要をビデオなどの映像を通して理解を深めるところから始まる。洪水対策施設を見学・体感することで、防災意識を高めてもらうことが目的。
個人見学(1名~25名)のお申し込みはこちら
団体見学(1組26名~50名)のお申し込みはこちら
首都圏外郭放水路の見どころ「調圧水槽」
地下トンネルから流れる水の勢いを調整する調圧水槽は、長さ177メートル、幅78メートルの広さを誇る。重量500トンの巨大なコンクリート柱59本が、このマンモス水槽を支えており、まさに地下神殿と言われる所以をそのダイナミックな光景が物語る。そして、毎秒200立方メートルの水を排水するパワーは、なんと「14000馬力タービン」。地上からは想像がつかないほど、パワフルな光景はまさに異次元の空間。入り口は地底探検ミュージアム 龍Q館の広場の一角にあり、中に巨大な神殿があるとは思えないほど、シンプルな入り口。中に入ると空気がとてもひんやりとしており、見学者の声がとてもよくこだまする。ガイドの解説を聞きながら、学べる、まさに体験型の施設である。
無料で誰でも楽しめる「地底探検ミュージアム 龍Q館」
調圧水槽は事前予約が必要だが、このミュージアムは無料で誰でも足を運べる。「龍Q館」は、春日部市の「火伏の龍」伝説と、「AQUA(水)」にちなんでつけられた。地底の不思議、水の怖さやその機能などを学べる施設。2階の地底体感ホールでは、立坑を模した円筒形の空間となっており、首都圏外郭放水路の役割を光、音、迫力ある映像を通して体験することができる。また首都圏外郭放水路の模型やポンプ設備模型が展示されており、子どもから大人まで分かりやすい解説で知識を深めることができる。また1階の地層タワーは見どころの一つ。調圧水槽を掘削したときの断面を、特殊なコーティングを使って出来たもので、関東でこれほど深い地層は珍しく見応えたっぷり。その他市民ギャラリーやライブラリーなどもあり、子どもから大人まで楽しみながら、首都圏外郭放水路について学習できる。
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