池上は御会式で有名な池上本門寺の門前町で、この駅前の商店街の端に神社がある。本祭は2年に1度で、陰祭に当たる年は、神社神輿が土曜の宵宮だけ渡御し、本祭りでは日曜日に渡御する。
2007年は陰の年で宵宮の午後7時に徳持会館を出発し、駅前商店街を巡幸して午後8時半に宮入した。本祭りの年は金曜日に御霊移し、土曜日が例大祭、日曜日午前8時に本社神輿が宮出しされ氏子町内を練り歩いた上夕方宮入りする。商店街から神社まで提灯が立ち並び、お祭りらしい雰囲気が盛り上がり賑わう。
徳持神社
祭神 誉田別命(ほんだわけのみこと・応神天皇)、宇迦之御魂命(うかのみたまのみこと)。創建は建長年間と伝え、豊前の宇佐八幡宮より分霊を勧請奉斎、御旗山八幡宮とも称され、荏原郡池上村大字徳持の住民の守護神として尊崇せられ、元徳持の南地区に鎮座、明治39年池上競馬場(目黒記念の発祥の地)設置の為、現在地に移転。明治41年5月に再建し、同年9月15日に徳持上宿に鎮座の稲荷神社を合祀竣工遷座を執行し、社名八幡神社を徳持神社と改称する。
徳持の神輿
宮神輿は昭和51年、浅草・宮本重義の作。寸法2尺3寸。白木で唐破風屋根。駒札は「徳持」、堤灯は「徳持神社」「氏子青年会。この神輿を買う時には、小さい新品を作るのが良いか、古くても大きくて由緒正しい大神輿を修理して使うのか迷ったが、結局「新しくて、小さめで、軽い神輿」を買うほうを選んだという。
徳持会館からの出御
通常、陰祭というと神社神輿は出ないで町神輿だけが連合渡御をしたり、各町会を練り歩くケースが多いのだが、徳持神社の場合は陰祭にも神社神輿が出御する。午後6時45分、神官のお祓い、祝詞奏上、玉串奉奠、そして一同紙盃による乾杯の後、午後7時、神輿が上がる。
地元の担ぎ手が主体で、途中一回の休憩をはさんで、徳持神社まで担ぎ通す。駅前通り商店街の駅のほうから賑やかな池上囃子が聞こえ始め、やがて通り一杯を、神官と氏子総代を先頭に神輿が近づく。
そして、徳持神社に向かうのだが 境内は出店で一杯。神輿は鳥居前を通り過ぎ、つぎの信号の所まで行って引き返し、境内の脇をすり抜けて能舞台の入っているマンションの前まで行って渡御を終える。
混雑する境内
出御式の乾杯
徳持会館からの出御
基本情報
日程: 7月20日前後の土・日曜日
アクセス: 東急池上線・池上駅
場所: 徳持神社(大田区池上3-38-17)
連絡先: 03-3751-2612